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    夫以外の人に夢中になってしまった私

    2009.02.13(17:56)
    夫以外の人に夢中になってしまいました




    2児の子持ち主婦ですが、アドバイスください。

    主人とは、14年前知り合いの紹介で知り合って、恋愛期間も短いまま、適齢期ということで周りの圧力に負け、妥協的な結婚をしました。

    去年、ふとしたことから新入社員時代の男友達とメール交換が始まりました。彼とは、独身時代、ずっと私の片思いで、3度ほどデートしたことはあるのですが、これという進展が無いため告白もせずに諦めました。一旦は諦めた彼なのですが、心の中ではずっと片思いだったので、メール交換をしているうちに本当の彼のような気持ちになってしまい、とうとう2度ほど会いました。

    彼の家に泊まり一緒に過ごしても、彼は私が子持ち人妻なことを分かっているので、深い仲にはなりませんでした。これは当然のことで、私も深い仲になってはいけないと思ってはいるのですが、離婚してでも彼に飛び込みたいと思うようになってしまっています。

    彼は真面目な人なので、不倫は考えられませんし、自分の為に離婚した女性を生涯のパートナーに選ぶとも思えません。仮に主人と離婚しても、そのまま一人でいるのではないかという不安があり、自分の浅はかな考えに悩む毎日です。ただ、主人といるとイライラするし、だんだん顔を見たくもなくなっていて、今すぐでも彼の元に行きたいのです。

    今後どのように彼とお付き合いしていいのか、家族(特に主人)とはどう話をしていったらいいのか、アドバイスいただければ幸いです。

    (42歳 女性 海外 既婚)




    あなたの恋愛感情は、今が、最高に盛り上がっているところだと思います。

    会うこともままならないプラトニックな関係。しかも、かつての憧れだった人と持つ共有の秘密。…心理的には、ドラマティックに盛り上がる要素がすべて揃ってますものね。あなたが熱い思いに駆られてしまうこと、同じ女性としてとても共感できます。

    しかし裏を返せば、こういうことも言えそうです。今が最高であるということは、後は下るだけだということ。しばらくは情熱に溺れることができたとしても、いま以上のロマンスは、もう彼の中にはさして用意されていないということです。

    というのも、「ロミオとジュリエット」のような美しい悲恋にあえいでいるカップルは、盛り上がり時のピーク値はとてつもなく高いのですが、それに慣れてきたある時期から、ピークを境にして熱が急降下してしまう傾向があるのです。

    しかも、急降下したときは男女共にものすごく疲弊していますから、中には互いを憎み合ってしまったり、これまでの時間的精神的ロスを、心底から悔いるケースも少なくないようです。

    反対に、気持ちはさして高まらないとしても、辛苦を共にし、長い時間をかけて築いてきたパートナーシップには、そのような「急降下の悲劇」はおきません。

    多くの女性は、新しく好きな人ができると、ご主人やステディの顔を見るのも嫌になるくらい、新しい男性に心を奪われるところがあります。「主人といるとイライラする」というあなたの気持ちは当然のことで、決して例外ではありません。

    しかし、ロミオへの憧憬が時間と共に色あせてきたとき、「あのときはどうして彼(ご主人)にイライラしていたんだろう?」と不思議に思うくらい、ご主人への感情も冷静に戻るものです。

    ですから、結ばれがたい悲恋にはまりこんで自暴自棄な結論を急ぐのではなく、「こんなに恋に悩んでいる私って可愛い。こういう気持ちって素敵だわ。」と、もう少し、「他人事のように」楽しむことはできないでしょうか。

    現実はとりあえず今のまま、だけど心の中ではいつも「恋に落ちた悲劇のヒロイン」を楽しむ。それが、2児のママという現状から考えると一番賢く、情緒的にも豊かな生き方だと思います。

    もちろん、そんな楽しみは他人にばらすのではなく、あなた一人で抱えることが大切です。どんなロマンスも「秘すれば花」ではないでしょうか。

    「家族を捨て去って離婚する!」という絶対的決意でもない限り、半端にカミングアウトして周りを巻き込んでも、後々あなたが生活しづらくなり、傷つくことになると思います。

    それに、「仮に主人と離婚しても、そのまま一人でいるのではないかという不安があり・・・」とご自身でおっしゃっていますが、女性のそういう直感は、残念ながら当たるものです。

    それなら尚いっそう、ご家族は実生活の中で大切になさった上で、あこがれの人への「結ばれぬ切なさ」を心ひそかに堪能し、人生の糧にするような建設的な関わりを続けるのが、ママとしても、女性としても得策といえるのではないでしょうか。

    人を好きになる気持ちを無理にとめることはできません。素敵な「心の体験」だと思って、彼への気持ちを大切にしてくださいね。 

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