コスプレイヤー 目黒ぬこ
2009.07.23(18:00)
"エロコスのカリスマ"もお手上げ!?
エロ街道を暴走するコスプレイヤーたち
トップコスプレイヤー目黒ぬこ氏
素人女性が自らモデルを務め、企画制作する同人コスプレROM写真集。オタク世界の片隅で地味~に運営されてきたこの趣味ジャンルが、近年急速に成長を遂げている。その中でも顕著に台頭してきたのが"エロコスROM"。高露出度の衣装で挑発的なポーズを取り、男性の目を引きつける作品群だ。最大の即売イベントであるコミックマーケット(略称:コミケ)では、そうした作品を売るコスプレイヤーの前に数百人規模のファンが行列を成す。そんな活況の最中、業界をリードしてきた著名コスプレイヤーのひとり、目黒ぬこ氏が主催サークルHP上で引退声明を発表。以下、その全文を引用する。
寸止めコスり娘~オタク女子~ 目黒ぬこ
コミケ76の案内目黒ぬこがモデルとして活動するコスプレROMサークル「ぬこめぐろ」はコミックマーケット76(2009年8月)を以て制作活動を停止いたします。そろそろ辞め時とは常々考えていましたが、今がその時。コスROMの加速し続けるエロ路線に多少ならざる危惧を覚え、もうこのフィールドで継続的に一定の質の作品を出し続けていくことには魅力を感じられなくなってしまいました。思うところは色々ありますが、自分自身が好きにかまけてエロを利用した作品づくりをしていたので責任の一端を担っていた自覚があります。事実上の敗北宣言ですね。
なんとも意味深なメッセージではないか。さっそく目黒ぬこ氏本人を直撃し、その真意を聞いてきた。
──まずは、ご自身のことについて教えてください。
目黒 コミケを中心に活動しているコスプレイヤーです。コスプレ自体は中学生の頃からやっていますが、ROM制作を始めてからは約2年半です。
──それは趣味の活動ということですか?
目黒 はい。ROM販売の収入で贅沢すると抜け出せなくなるので、コスプレで稼いだお金はコスプレ関係の設備投資や制作費に回すようにしています。
──コスROM制作というのは、当てにするほど大きな収入が得られるものですか?
綾波コスの人気はいまだ健在! 『破』人気でさらに加速?目黒 一日で百万以上を売り上げるコスプレイヤーも少なくありません。今なら特別にかわいい子でなくても露出度さえ上げれば、普通には考えられないぐらい大きな額をすぐ手に入れられます。
──目黒さんも人気コスプレイヤーの一人ですよね。そんな状況の中で止めてしまうのがもったいないとは思わないんですか?
目黒 あくまでも趣味ですから。屋外ロケをやってみたり、何十万円もかけて紙の写真集を作ってみたり、自分をモデルとしてできる活動はやり尽くしてしまいました。それに、今のコスROM業界の流れに引きずられるのは不本意なので。
──流れと言いますと?
目黒 3年くらい前までは、パンチラ写真が収録されているだけでちょっとしたニュースになる世界だったんです。それが今は、パンツを脱ぐのも当たり前になっていますよね。
──なぜそんなに激変してしまったのでしょうか。
エロコス界の基準は自然と統一される目黒 前提として購買層はほとんど男性ですから、エロい方が売れるんです。それと、作り手の横並び意識ですね。私も同じようなことをしているんですが、今、エロコスの最先端になっているのは、乳首を死守したままパンツを脱いで局部を突き出すような作品です。これって不自然だと思いません? 誰か一人がエロ度を上げて話題を取ると、他のモデルも同レベルまでは抵抗感なく露出できるようになって、業界の基準が統一されるんです。それを繰り返してパンチラからここまですごい勢いでエスカレートしてきました。
──目黒さんご自身は、手で隠すなどして、モザイクの要るような局部露出はしていませんね。
目黒 元々エロ表現が好きでエロコスという作風でやってきましたけど、さすがについていけないですね。露出度が最重要視されている現状で、その基準に自分を合わせていくことは無意味だと感じました。
──何か、活動中のコスプレイヤーや、コスROMを買おうとしている人に言っておきたいことはありますか?
目黒 将来結婚する相手に見せられるか? 周囲の人に誇れる内容か? また、自分の目的はどこにあるのか? など見失わずにいてください。いたずらに過激化すれば自分で自分の首を絞めます。これからエロコス業界では、必ず乳首を露出する流れが起こります。次に求められるのは男性とのカラミかもしれない。自分を大切にしてね、と言いたいです。それからファンの方はぜひ露出度だけでなく、制作の背景や作品コンセプトにも注目してあげてください。コスROMは面白いんです!
(取材・文=瀧昌臣)
◆目黒ぬこギャラリー
ネットで噂のコスプレイヤー・うしじまの本質に迫る独占インタビュー!
博多山笠の伝統的なお祭り衣装をセクシーにアレンジ
!
四つ足マシン、自分撮り画像、サブカル露出系写真集......様々なセクシーかつキュートな画像がネット上に貼られまくっていることで、ハードなネットユーザーの間ではもはやお馴染みの存在となっているコスプレイヤー"うしじま"。先日、彼女の簡単な紹介記事を掲載したが、今回はその第2弾として、更に深く、彼女の本質に迫るインタビューを敢行した!
──写真集制作の活動は個人でやられてるのですか? それとも固定のスタッフがいるの?
うしじま 基本的には自分1人でやっています。カメラマンだけは知り合いの方に作品ごとにお願いしていますが、例えばコンセプト、衣装、ロケ場所など、他の部分は全て私だけで決めています。衣装は大体個人で作っている方にオーダーメイドしています。写真の構図やポージングも自分で考えないといけないので、アイドルのグラビアや、画像掲示板などに貼られているエロ画像を参考にしたりしてますね。
ビニールテープでの緊縛。
Mっぽいシチュエーションがよく似合う──アイドル志望なんでしょうか?
うしじま 全然です! ほんとは自分は完全に裏側に回って、可愛い女の子を好きなように撮りたいんです。要は見せたいビジュアルイメージがあって、そのための素材として今は自分がいる、というだけなので......。でも、他の人に頼むとして、私のやってることを倫理的にイヤがる人が多いのではないかと思うんですね。頼むとしたらその辺も説得しなきゃいけないので面倒じゃないですか。なので自分でやってるという感じです。自分なら肖像権の問題も無いし、お金で揉めることもないので! ほんとは今よりももっとエロいものを作りたいんですよ(笑)。でも自分がモデルなので余りにもやり過ぎると恥ずかしいですからね......。大概のことを何でもOKしてくれる可愛いモデルさんさえいれば、自分は出なくてもいいかなって思ってます!
──エロには元々寛容なんですか?
お尻を強調した写真が多いことについて
「尻ばかりを推してるわけではないんですが、
褒めて貰えるのでよくサイトにアップしてます」
うしじま そうですね。グラドルとかでも、例えば『森下悠里さんは積極的にきわどい格好をしてそうなところがいい! 他のグラドルも同じくらいの露出でやってくんないかなー?』なんて思ってました。写真の表現として、エロいものが好きなんですね。だから自分が露出度の高い衣装を着るのにも、全然抵抗はなかったです。エロマンガのような過剰なエロばかり見ていたので、エロにあんまり抵抗が無いのかもしれないです。
──マンガは部屋にたくさんありますよね。
うしじま はい、マンガは大好きです。エロマンガも好きで、中学のときに『エロ』の表現物としてはエロマンガが一番いいと思ってからは、エロマンガばっかり読んでましたね。別に彼氏や友達の影響ではなくて、個人的にただただ好きで買ってます。今は部屋の場所を取るから結構売っちゃいましたけど。好きなエロマンガ家は青年誌出身のサガノヘルマーと、ロリ専門の鋭利菊です。エロじゃなければ長尾謙一郎やいましろたかしの作品が好きですね。
「この間までベッドの前にマンガ棚を置いてた
んですけど『地震とかで寝てる時に倒れたら
死ぬな』と思って移動させました」
──そもそもコスプレを始めたきっかけは何だったんでしょう。
うしじま 06年の冬頃にコスプレをやっていた友達に目をつけられて誘われました。人前に出る活動なんて一切やったことなかったんですけど......普段、アオザイとか変な私服を着てたからかも(笑)。最初にやったのは、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希で、写真集を作りました。好きなコスプレは......レオタード系ですね。ピッタリ体に引っ付くような密着感のある、あの見た目が好きなんですよね。緊縛も好きですねー。でもきちんとした縛り方じゃないとマニアの人に怒られちゃうと思うので、今後本格的に縛れる人と知り合えたらやってみたいです!
──では最後に。うしじまさんにとってコスプレの魅力って何ですか?
うしじま 私も含め、素人が完全に趣味でやっているところ、ですね。その"素人が自主的にコスプレしている感"が大変いいので、他の子の作品もバンバン買ってます。コスプレ活動はこれからも続けるので、応援よろしくお願いします!
エロ街道を暴走するコスプレイヤーたち
トップコスプレイヤー目黒ぬこ氏
素人女性が自らモデルを務め、企画制作する同人コスプレROM写真集。オタク世界の片隅で地味~に運営されてきたこの趣味ジャンルが、近年急速に成長を遂げている。その中でも顕著に台頭してきたのが"エロコスROM"。高露出度の衣装で挑発的なポーズを取り、男性の目を引きつける作品群だ。最大の即売イベントであるコミックマーケット(略称:コミケ)では、そうした作品を売るコスプレイヤーの前に数百人規模のファンが行列を成す。そんな活況の最中、業界をリードしてきた著名コスプレイヤーのひとり、目黒ぬこ氏が主催サークルHP上で引退声明を発表。以下、その全文を引用する。
寸止めコスり娘~オタク女子~ 目黒ぬこ
コミケ76の案内目黒ぬこがモデルとして活動するコスプレROMサークル「ぬこめぐろ」はコミックマーケット76(2009年8月)を以て制作活動を停止いたします。そろそろ辞め時とは常々考えていましたが、今がその時。コスROMの加速し続けるエロ路線に多少ならざる危惧を覚え、もうこのフィールドで継続的に一定の質の作品を出し続けていくことには魅力を感じられなくなってしまいました。思うところは色々ありますが、自分自身が好きにかまけてエロを利用した作品づくりをしていたので責任の一端を担っていた自覚があります。事実上の敗北宣言ですね。
なんとも意味深なメッセージではないか。さっそく目黒ぬこ氏本人を直撃し、その真意を聞いてきた。
──まずは、ご自身のことについて教えてください。
目黒 コミケを中心に活動しているコスプレイヤーです。コスプレ自体は中学生の頃からやっていますが、ROM制作を始めてからは約2年半です。
──それは趣味の活動ということですか?
目黒 はい。ROM販売の収入で贅沢すると抜け出せなくなるので、コスプレで稼いだお金はコスプレ関係の設備投資や制作費に回すようにしています。
──コスROM制作というのは、当てにするほど大きな収入が得られるものですか?
綾波コスの人気はいまだ健在! 『破』人気でさらに加速?目黒 一日で百万以上を売り上げるコスプレイヤーも少なくありません。今なら特別にかわいい子でなくても露出度さえ上げれば、普通には考えられないぐらい大きな額をすぐ手に入れられます。
──目黒さんも人気コスプレイヤーの一人ですよね。そんな状況の中で止めてしまうのがもったいないとは思わないんですか?
目黒 あくまでも趣味ですから。屋外ロケをやってみたり、何十万円もかけて紙の写真集を作ってみたり、自分をモデルとしてできる活動はやり尽くしてしまいました。それに、今のコスROM業界の流れに引きずられるのは不本意なので。
──流れと言いますと?
目黒 3年くらい前までは、パンチラ写真が収録されているだけでちょっとしたニュースになる世界だったんです。それが今は、パンツを脱ぐのも当たり前になっていますよね。
──なぜそんなに激変してしまったのでしょうか。
エロコス界の基準は自然と統一される目黒 前提として購買層はほとんど男性ですから、エロい方が売れるんです。それと、作り手の横並び意識ですね。私も同じようなことをしているんですが、今、エロコスの最先端になっているのは、乳首を死守したままパンツを脱いで局部を突き出すような作品です。これって不自然だと思いません? 誰か一人がエロ度を上げて話題を取ると、他のモデルも同レベルまでは抵抗感なく露出できるようになって、業界の基準が統一されるんです。それを繰り返してパンチラからここまですごい勢いでエスカレートしてきました。
──目黒さんご自身は、手で隠すなどして、モザイクの要るような局部露出はしていませんね。
目黒 元々エロ表現が好きでエロコスという作風でやってきましたけど、さすがについていけないですね。露出度が最重要視されている現状で、その基準に自分を合わせていくことは無意味だと感じました。
──何か、活動中のコスプレイヤーや、コスROMを買おうとしている人に言っておきたいことはありますか?
目黒 将来結婚する相手に見せられるか? 周囲の人に誇れる内容か? また、自分の目的はどこにあるのか? など見失わずにいてください。いたずらに過激化すれば自分で自分の首を絞めます。これからエロコス業界では、必ず乳首を露出する流れが起こります。次に求められるのは男性とのカラミかもしれない。自分を大切にしてね、と言いたいです。それからファンの方はぜひ露出度だけでなく、制作の背景や作品コンセプトにも注目してあげてください。コスROMは面白いんです!
(取材・文=瀧昌臣)
◆目黒ぬこギャラリー
ネットで噂のコスプレイヤー・うしじまの本質に迫る独占インタビュー!
博多山笠の伝統的なお祭り衣装をセクシーにアレンジ
!
四つ足マシン、自分撮り画像、サブカル露出系写真集......様々なセクシーかつキュートな画像がネット上に貼られまくっていることで、ハードなネットユーザーの間ではもはやお馴染みの存在となっているコスプレイヤー"うしじま"。先日、彼女の簡単な紹介記事を掲載したが、今回はその第2弾として、更に深く、彼女の本質に迫るインタビューを敢行した!
──写真集制作の活動は個人でやられてるのですか? それとも固定のスタッフがいるの?
うしじま 基本的には自分1人でやっています。カメラマンだけは知り合いの方に作品ごとにお願いしていますが、例えばコンセプト、衣装、ロケ場所など、他の部分は全て私だけで決めています。衣装は大体個人で作っている方にオーダーメイドしています。写真の構図やポージングも自分で考えないといけないので、アイドルのグラビアや、画像掲示板などに貼られているエロ画像を参考にしたりしてますね。
ビニールテープでの緊縛。
Mっぽいシチュエーションがよく似合う──アイドル志望なんでしょうか?
うしじま 全然です! ほんとは自分は完全に裏側に回って、可愛い女の子を好きなように撮りたいんです。要は見せたいビジュアルイメージがあって、そのための素材として今は自分がいる、というだけなので......。でも、他の人に頼むとして、私のやってることを倫理的にイヤがる人が多いのではないかと思うんですね。頼むとしたらその辺も説得しなきゃいけないので面倒じゃないですか。なので自分でやってるという感じです。自分なら肖像権の問題も無いし、お金で揉めることもないので! ほんとは今よりももっとエロいものを作りたいんですよ(笑)。でも自分がモデルなので余りにもやり過ぎると恥ずかしいですからね......。大概のことを何でもOKしてくれる可愛いモデルさんさえいれば、自分は出なくてもいいかなって思ってます!
──エロには元々寛容なんですか?
お尻を強調した写真が多いことについて
「尻ばかりを推してるわけではないんですが、
褒めて貰えるのでよくサイトにアップしてます」
うしじま そうですね。グラドルとかでも、例えば『森下悠里さんは積極的にきわどい格好をしてそうなところがいい! 他のグラドルも同じくらいの露出でやってくんないかなー?』なんて思ってました。写真の表現として、エロいものが好きなんですね。だから自分が露出度の高い衣装を着るのにも、全然抵抗はなかったです。エロマンガのような過剰なエロばかり見ていたので、エロにあんまり抵抗が無いのかもしれないです。
──マンガは部屋にたくさんありますよね。
うしじま はい、マンガは大好きです。エロマンガも好きで、中学のときに『エロ』の表現物としてはエロマンガが一番いいと思ってからは、エロマンガばっかり読んでましたね。別に彼氏や友達の影響ではなくて、個人的にただただ好きで買ってます。今は部屋の場所を取るから結構売っちゃいましたけど。好きなエロマンガ家は青年誌出身のサガノヘルマーと、ロリ専門の鋭利菊です。エロじゃなければ長尾謙一郎やいましろたかしの作品が好きですね。
「この間までベッドの前にマンガ棚を置いてた
んですけど『地震とかで寝てる時に倒れたら
死ぬな』と思って移動させました」
──そもそもコスプレを始めたきっかけは何だったんでしょう。
うしじま 06年の冬頃にコスプレをやっていた友達に目をつけられて誘われました。人前に出る活動なんて一切やったことなかったんですけど......普段、アオザイとか変な私服を着てたからかも(笑)。最初にやったのは、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の長門有希で、写真集を作りました。好きなコスプレは......レオタード系ですね。ピッタリ体に引っ付くような密着感のある、あの見た目が好きなんですよね。緊縛も好きですねー。でもきちんとした縛り方じゃないとマニアの人に怒られちゃうと思うので、今後本格的に縛れる人と知り合えたらやってみたいです!
──では最後に。うしじまさんにとってコスプレの魅力って何ですか?
うしじま 私も含め、素人が完全に趣味でやっているところ、ですね。その"素人が自主的にコスプレしている感"が大変いいので、他の子の作品もバンバン買ってます。コスプレ活動はこれからも続けるので、応援よろしくお願いします!
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