障害者専門風俗店
2013.05.27(13:16)
障害者専門風俗店で働く女性「人間のつながりを感じる」
障害者専門の風俗店『ハニーリップ』で働くかおるさん(24 仮名)は、普段は障害者施設で働いている。風俗で働いた経験はなかったかおるさんが、『ハニーリップ』で働くようになったきっかけは何だったのだろうか。
「お金に困ってるわけじゃないし、普通の風俗なら働かなかった。知的障害者の施設で働いていた時に、職員の前で自慰を始める知的障害の方がいたんです。職員は『仕方ない』と思ってるし、止めるとその人の機嫌が悪くなるから、誰もどうすることもできない。私もどう対処していいのかもわからなかった。施設でできないなら、風俗店で対処すれば良いのにと。障害者の性はアングラで人間臭い世界。それを知りたいから働きたいと思ったんです」
かおるさんは、自分の仕事は性的介助ではなく、もっと深い人間と人間との関係を感じるだと話す。そしてかおるさんは
「障害者の方は何度も『来てくれてありがとう』と言ってくれる。すると、私も体を売ってるってこととは違う気持ちが湧いてくるんです。お金をもらってるし、感謝されることが目的でもない。それでもお互いに『この間仕事でさ』なんて愚痴をこぼしたり、いろんな話をしていると、抜くことや性の介助ではなく、それを超えた人間のつながりみたいなことを感じるのです」と語る。
『ハニーリップ』の料金は70分1万8000円、90分で2万4000円など、通常の風俗店よりも高く設定されている。しかしオーナーの中村隆さん(仮名)によれば、それでも事業としては成り立たないそうだ。
「性介護」NPO 女性向けサービスないのはニーズがないため
障害者への射精介助を行う非営利組織・ホワイトハンズは現在、全国18都道府県でケアサービスを提供している。代表・坂爪真吾氏のもとには、多くの提案や批判が寄せられている。その中でも最も多いのが「女性障害者向けのケアはやらないのですか?」というもの。坂爪氏が新刊『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』(小学館101新書)の中でその問いに答えている。
ホワイトハンズに寄せられる提案や外在的批判の中で最も多いものが、「女性障害者向けのケアはやらないのですか?」というものです。中には、鬼の首を取ったかのごとく、「ホワイトハンズは、女性のケアをしていない! これは、女性障害者への重大な差別だ!」と、したり顔で騒ぎ立てる人もいます。
ホワイトハンズでも、女性向けの性機能ケアサービスを開発するために、サービス開始以来、女性のケアモニターの募集を、継続的に行っています。しかし、女性障害者からの応募はほぼ皆無で、問い合わせ自体も、4年間で数えるほどしか来ていない、というのが現状です。
「射精」という分かりやすい基準のある男性とは異なり、「何を、どこまで、どのように行えば、それはケアといえるのか」という問題があります。
「性機能の健康管理」という観点からは、陰部周辺のマッサージを通して、膣分泌液の分泌を促す、という形になると思います。しかし、女性の場合は、仮に手足が不自由な場合でも、他人の手を借りずに(温水洗浄便座を使用する、ベッドにこすり付ける、太腿を重ねて陰部周辺を圧迫する等)自慰行為をすることができたり、男性の射精のように後始末に手間がかからない場合もあるので、わざわざお金を払って、恥ずかしさを我慢してまで、見ず知らずの他人に介助を依頼する必要がない、とも考えられます。
そして、一番の問題は、「当事者である女性障害者からのニーズやリクエストが全く出てこないので、ケアの内容や基準を設定しようがない」ということです。
「当事者の声がない」ということは、「声を出せないほど苦しみが大きい」と解釈することもできますが、反対に、「当事者は特に苦しんでおらず、周りが勝手に騒いでいるだけ」と解釈することもできます。女性障害者の性に関しては、妊娠や出産の支援、性暴力被害の防止の方が、優先順位の高い問題だと考えます。
※坂爪真吾/著『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』より
韓国人男性の49%に買春経験、その理由は…
韓国の成人男性の半分ほどが買春を経験していることがわかった。女性家族部がソウル大学女性研究所に依頼して実施した2010年性売買実態調査によると、1000人の男性を対象に調査した結果、お金を払って性行為をしたことがあると答えた人は全体の49%に達した。これまでに買春を経験した回数は1人当たり8.2回だった。これは韓国人男性の半分近くが違法行為をしているという意味だ。現行の性売買特別法によると買春男性の場合1年以下の懲役または300万ウォン以下の罰金刑に処される。
それでは男性はなぜ処罰をいとわず買春するのか。取材チームは買春を経験した20~50代の男性5人を深層インタビューした。このうち4人が、「20代前半で買春を初めて経験した」と答えた。ソウルの大学に通う26歳の男性は、兵役中の休暇の際に初めて買春をした。この男性は、「男同士で遊んでいて1人だけ行かないと言うのも居心地が悪くついて行ったが特別な罪悪感はなかった」と話した。
相当数の男性は「買春は社会生活の一部」という認識を持っている。課長級会社員のA氏(37)も「取引先の人々と会った時に打ち解けるためにも2次会(買春)は必要だ。弁解のように聞こえるかも知れないが韓国社会で買春は必要悪だ」と主張した。
このような認識に対して京畿(キョンギ)大学のイ・スジョン教授(犯罪心理学)は、「買春をビジネス用と考える一部男性の誤った認識のために買春は法律違反行為ではなく“必要悪”という言葉で包装される」と皮肉った。また、中央大学のイ・ナヨン教授(社会学)は、「若い男性は苦労して就職し、買春を容認する社会構造を個人的に拒否しにくい」と話した。
障害者専門の風俗店『ハニーリップ』で働くかおるさん(24 仮名)は、普段は障害者施設で働いている。風俗で働いた経験はなかったかおるさんが、『ハニーリップ』で働くようになったきっかけは何だったのだろうか。
「お金に困ってるわけじゃないし、普通の風俗なら働かなかった。知的障害者の施設で働いていた時に、職員の前で自慰を始める知的障害の方がいたんです。職員は『仕方ない』と思ってるし、止めるとその人の機嫌が悪くなるから、誰もどうすることもできない。私もどう対処していいのかもわからなかった。施設でできないなら、風俗店で対処すれば良いのにと。障害者の性はアングラで人間臭い世界。それを知りたいから働きたいと思ったんです」
かおるさんは、自分の仕事は性的介助ではなく、もっと深い人間と人間との関係を感じるだと話す。そしてかおるさんは
「障害者の方は何度も『来てくれてありがとう』と言ってくれる。すると、私も体を売ってるってこととは違う気持ちが湧いてくるんです。お金をもらってるし、感謝されることが目的でもない。それでもお互いに『この間仕事でさ』なんて愚痴をこぼしたり、いろんな話をしていると、抜くことや性の介助ではなく、それを超えた人間のつながりみたいなことを感じるのです」と語る。
『ハニーリップ』の料金は70分1万8000円、90分で2万4000円など、通常の風俗店よりも高く設定されている。しかしオーナーの中村隆さん(仮名)によれば、それでも事業としては成り立たないそうだ。
「性介護」NPO 女性向けサービスないのはニーズがないため
障害者への射精介助を行う非営利組織・ホワイトハンズは現在、全国18都道府県でケアサービスを提供している。代表・坂爪真吾氏のもとには、多くの提案や批判が寄せられている。その中でも最も多いのが「女性障害者向けのケアはやらないのですか?」というもの。坂爪氏が新刊『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』(小学館101新書)の中でその問いに答えている。
ホワイトハンズに寄せられる提案や外在的批判の中で最も多いものが、「女性障害者向けのケアはやらないのですか?」というものです。中には、鬼の首を取ったかのごとく、「ホワイトハンズは、女性のケアをしていない! これは、女性障害者への重大な差別だ!」と、したり顔で騒ぎ立てる人もいます。
ホワイトハンズでも、女性向けの性機能ケアサービスを開発するために、サービス開始以来、女性のケアモニターの募集を、継続的に行っています。しかし、女性障害者からの応募はほぼ皆無で、問い合わせ自体も、4年間で数えるほどしか来ていない、というのが現状です。
「射精」という分かりやすい基準のある男性とは異なり、「何を、どこまで、どのように行えば、それはケアといえるのか」という問題があります。
「性機能の健康管理」という観点からは、陰部周辺のマッサージを通して、膣分泌液の分泌を促す、という形になると思います。しかし、女性の場合は、仮に手足が不自由な場合でも、他人の手を借りずに(温水洗浄便座を使用する、ベッドにこすり付ける、太腿を重ねて陰部周辺を圧迫する等)自慰行為をすることができたり、男性の射精のように後始末に手間がかからない場合もあるので、わざわざお金を払って、恥ずかしさを我慢してまで、見ず知らずの他人に介助を依頼する必要がない、とも考えられます。
そして、一番の問題は、「当事者である女性障害者からのニーズやリクエストが全く出てこないので、ケアの内容や基準を設定しようがない」ということです。
「当事者の声がない」ということは、「声を出せないほど苦しみが大きい」と解釈することもできますが、反対に、「当事者は特に苦しんでおらず、周りが勝手に騒いでいるだけ」と解釈することもできます。女性障害者の性に関しては、妊娠や出産の支援、性暴力被害の防止の方が、優先順位の高い問題だと考えます。
※坂爪真吾/著『セックス・ヘルパーの尋常ならざる情熱』より
韓国人男性の49%に買春経験、その理由は…
韓国の成人男性の半分ほどが買春を経験していることがわかった。女性家族部がソウル大学女性研究所に依頼して実施した2010年性売買実態調査によると、1000人の男性を対象に調査した結果、お金を払って性行為をしたことがあると答えた人は全体の49%に達した。これまでに買春を経験した回数は1人当たり8.2回だった。これは韓国人男性の半分近くが違法行為をしているという意味だ。現行の性売買特別法によると買春男性の場合1年以下の懲役または300万ウォン以下の罰金刑に処される。
それでは男性はなぜ処罰をいとわず買春するのか。取材チームは買春を経験した20~50代の男性5人を深層インタビューした。このうち4人が、「20代前半で買春を初めて経験した」と答えた。ソウルの大学に通う26歳の男性は、兵役中の休暇の際に初めて買春をした。この男性は、「男同士で遊んでいて1人だけ行かないと言うのも居心地が悪くついて行ったが特別な罪悪感はなかった」と話した。
相当数の男性は「買春は社会生活の一部」という認識を持っている。課長級会社員のA氏(37)も「取引先の人々と会った時に打ち解けるためにも2次会(買春)は必要だ。弁解のように聞こえるかも知れないが韓国社会で買春は必要悪だ」と主張した。
このような認識に対して京畿(キョンギ)大学のイ・スジョン教授(犯罪心理学)は、「買春をビジネス用と考える一部男性の誤った認識のために買春は法律違反行為ではなく“必要悪”という言葉で包装される」と皮肉った。また、中央大学のイ・ナヨン教授(社会学)は、「若い男性は苦労して就職し、買春を容認する社会構造を個人的に拒否しにくい」と話した。
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