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    美男美女の詐欺集団

    2016.06.14(09:46)
    肉体関係ありの「デート商法」 最大の“カモ”は20代看護師たち

     デートを繰り返すことで恋愛感情を抱かせ、100万円の高額商品を購入させる。古めかしい響きがする「デート商法」で20代の若者に高額な投資ソフトを販売し、9億円以上を荒稼ぎしていたソフトウエア販売会社「WAO」(大阪市西区)社長、片和男容疑者(33)ら15人が大阪府警に詐欺容疑で逮捕された。だまし役はみんな美男美女。中には肉体関係まで結び、“カモ”を落とす者も。一方、被害者で目立ったのは20代の看護師という。身を粉にして患者をケアする看護師たちの心の隙間に入り込んだのは、「この投資ソフトで人生変わるよ。一緒にやろう」という“偽恋人”の虚飾にまみれた言葉だった。

    美男美女詐欺集団

     詐欺グループは「WAO」を頂点に、傘下の「WISH」(大阪市西区)と「フェーズノート」(同市中央区)の2社が実動部隊として勧誘を行っていた。

     この2社で重要な役割を担っていたのが「アポインター」と呼ばれる勧誘役のイケメンと美女約20人だ。男女比はほぼ半々で、多くはキャバクラやホストクラブに勤務経験があったという。「今どきの派手な化粧やファッションで、話術にもたけていた」(捜査関係者)。

     アポインターの報酬は契約1件につき10万円だ。月4件の契約でボーナスが支給される仕組みだったため、アポインターたちは同時並行で何人もの相手とデートを重ね、それぞれの「恋人」を演じた。

     だまされた被害者は大阪など2府16県で約千人。被害総額は約9億6千万円に上った。アポインターはどうやって被害者を手玉にとったのか。

    マル秘詐欺マニュアル

     「はじめまして。プロフ(プロフィル)見たんですけど、素直な子かぁーって感じたんで、メッセしちゃいました☆」

     アポインターは何十人ものミクシィユーザーのメールに、交流を求めるメッセージを機械的に送り続けた。返信がくればしめたもの。こまめにメールのやりとりを続け、相手が自分に興味を持ってきたと感じたところで切り出す。

     「会って話してみたいなぁ」

     詐欺グループ内では、被害者と“デート”の約束を取り付けるこの最初の段階を「アポ」と呼んでいた。

     だましの手口はアポから始まり、全部で5段階。府警が押収した「詐欺マニュアル」から、その詳細が浮かび上がる。

     第2段階は、アポインターによる接客「デモ」。

     場面はメールでのやりとりからデートに切り替わる。カフェでお茶を飲みながら、最初は他愛もない会話で警戒心を解く。その後もデートを重ね、親密になってきたら心を癒やす優しい言葉をかけ、励まし、本当の恋人のように愛の言葉をささやきながら、ときには肉体関係も持った。

     本題に引きずり込むのはそれからだ。相手次第では、初めて会った日に切り出すこともある。

    不幸話→成功体験

     「いじめにあって自殺しようと思ったんだ」「親が病気で面倒を見ているの」

     相手に不幸な生い立ちを語って“人生のどん底”だった過去を演出。同情を誘ったところで仕掛けるのが、「そんな自分を救ってくれた人」の存在と、「その人に教えてもらった投資ソフト」での成功体験だ。

     「ソフトで月20万円くらい利益出てるかな。今ではアタシ自身の生活とか考え方が変わって、周りの人たちが『最近どうしたん?』って聞いてくるの」

     誰もがうらやむ右肩上がりの人生。話に聞き入る相手に、アポインターは軽い口調で問いかける。

     「こんなに実績が出るなら、あなたもやってみたいと思わない?」

     あとはソフトの効果を雄弁に語り、タイミングをみて1本100万円というソフトの価格を提示すればいい。社会人数年目で、貯金もそれほどない被害者には手がでない金額だが、アポインターはすかさず、「アタシもお金なかったから月々払いだよ。月2万5千円くらいかな」と不安を和らげる。さらに、「無駄に使ってた食費減らしたから別にしんどくはないよ。自分への先行投資みたいなものだね!」とたたみかける。

     いよいよ迎えるのが、売買契約の第3段階「サロンデモプッシュ&クロージング」。デート場所から、契約場所になっている大阪市内のビルの一室に移動すると、アポインターの「人生を変えてくれた人」が登場。ソフトのパンフレットを見せながら、「必ずもうかる」「商品数が限られている」とあおって、一気に契約に持ち込む。

    仕上げはクーリングオフ封じ

     契約が決まれば、商品購入代金を支払わせる第4段階の「キャッシング」。

     手持ちがない被害者は、審査が甘く、即金で借りられる消費者金融に連れて行った。

     「お金は私が(契約会社に)渡しとくね」。

     借りた現金はアポインターがその場で“没収”。このとき、「親に借金ばれたら面倒だよね~」と、後ろめたさを植え付け、周囲に相談しないよう仕向けることも忘れない。

     そして最後は契約解除が可能な「クーリングオフ期間」を乗り切るための対策、「アフター」で仕上げる。

     クーリングオフとは、契約書を受け取った日から一定期間(当該商法では8日間)は契約を無条件で解除できる制度。そこで片容疑者らは、「在庫がない」などといって、期間が過ぎるまで商品を発送しなかった。商品が届いた後にだまされたと気付いても、すでに“恋人”とは連絡がとれない。被害者は泣き寝入りせざるを得なかった。

    狙われた看護師

     独身、1人暮らし、有職者…。詐欺グループが目を付けたのは、消費者金融で金が借りやすく、親らに相談しにくい環境にある被害者だ。その中でも目立ったのが女性看護師だという。

     看護師の勤務形態は2交代制や3交代制。会社勤務のサラリーマンやOLとは違い、平日が休みのことが少なくない。捜査関係者は「1つでも多くの契約を取るために、平日の昼間でもデートできる職業を選んでいたのではないか」と推測する。実際、アポインターたちは看護師の集まるミクシィのコミュニティーに、積極的に「友達募集」と書き込み、交流を求めていた形跡があった。

     今回の事件に限らず、ネットでのコミュニケーションを悪用した悪徳商法の被害は、若者を中心に増加傾向にある。国民生活センターによると、ミクシィなどのSNSで勧誘され、投資ソフトなどの情報商材を買わされたという相談は平成21年度は346件だったが、24年度は36%増の472件に。9割は20代の若者だった。

     また、東京都が今年行った調査では、18~29歳の若者がデート商法などの悪徳商法被害にあったケースは全体の4%。勧誘された経験を持つ若者は38・3%に上っており、デート商法という古典的な手口もネットとの“合わせ技”で脈々と引き継がれている実態がうかがわれた。

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    「2千万円払うか、俺と寝るか」強かん魔はヤクザを装い27人を襲った

     「暴力団の者だが、あなたに復讐したいという依頼がある。俺と肉体関係を持ち、金を払えば助けてやる」-。あたかも暴力団組員であるかのように装い、27人もの女性を脅して強かんした上、現金を脅し取るという非道を繰り返していた男が大阪府警に逮捕された。

     「警察に言ったらおたくの家族を殺しに行く」。こんな脅し文句で追い打ちをかけ、学生を含む10代~20代の女性に脅迫電話をかけて呼び出し、ごう姦やわいせつ行為に及んだ回数は約6年半で140回以上。「組に支払う金がいる」として、その都度奪った現金は計約160万円に上る。この男の長年にわたった非道は、被害女性の勇気ある申告で発覚した。(岡野祐己)

     ■「海外に売り飛ばす、いつでもさらえる」

     大阪府警曽根崎署に強盗強かん容疑などで逮捕されたのは、住所不定、無職、中西康浩被告(49)=同罪などで起訴=だ。被害女性は学生を含む27人に及び、このうち告訴を受けた20人に対する146件の犯行を裏付け、送検された。

     同署は中西被告を平成24年9月に逮捕した後、17回再逮捕。大阪地検は計20回、強盗ごう姦罪や強制わいせつ罪などで起訴・追起訴した。中西被告は「性的欲求を満たし、金も欲しかった」と容疑を認めているという。

     卑劣な犯行はどのような手口で繰り返されていたのか。

     同署や起訴状によると、中西被告は18年4月ごろから、大阪府内を中心に洋服店や宝飾店、洋菓子店を訪れて女性店員らを物色。名札を見て名前を確認し、その後、暴力団員を装って店に電話をかけた。

     「山口組の中で依頼を受けて仕返しをする組織にいる。おたくに復讐してほしいと頼んでいる人がいるが、助けてほしければ2千万円払え。それが無理なら俺と寝れるか」

     「警察に言ったら、警察と組織がつながっているから分かるし、言った時点でおたくの家族とかも全部殺しに行くから」

     「今すぐに拉致して海外に売り飛ばすこともできる。いつでもさらえる」

     1人の女性への脅迫電話は700~800回に及ぶこともあった。

     被害者らは恐怖に怯え、誰にも相談できないままホテルや中西被告の自宅に呼び出され、暴行された。さらに「組織にお金を払わなければならない。期間は2年間。払えないなら千円でも2千円でもいいけど、ゼロというのは許されない」などと追い打ちをかけ、金も奪った。

     ■逮捕きっかけは、被害女性の勇気ある被害届

     中西被告は同様の手口で、ごう姦や強制わいせつなどの暴行を24年9月までの約6年半に140回以上繰り返した。中には約2年にわたり二十数回の被害に遭った女性もいたという。また、手に入れた卒業アルバムの写真から好みの女子ちゅう学生に狙いを定め、電話番号を調べて犯行に及んだことも。捜査関係者も「ここまでやるとは…」と驚きを隠せず、「裁判では50年近い懲役刑が下されるのではないか」と、その罪の深さを語る。

     事件解決の端緒となったのは、府内の20代女性が24年6月、同署に被害を相談したことだった。中西被告は同年9月、この女性へのごう姦と恐喝容疑で逮捕された。

     強かんは、被害者本人が警察に届け出て初めて事件化される「親告罪」に該当する。性犯罪に遭った場合、警察への届け出だけでなく、医療機関での検査や被害者支援組織へのケア要請など、すべて被害者側が自ら動かなければならない。だが、各機関を訪れ、被害状況を繰り返し説明することは大きな精神的苦痛を伴うのだ。

     実際、今回の事件でも「警察に通報すれば自分だけでなく家族にも危険が及ぶ」と恐れたり、「婚約者がいるので過去の話を公にしたくない」として告訴に踏み切らなかった女性も少なくなかったという。被害者が27人に上りながら、結果的に警察が事件を認知するまでに約6年間を要した背景には、強かん事件ゆえのこうした難しさがある。

     ■言い出せない被害…「24時間態勢」の支援が力に

     被害から相談までの時間の経過は犯人逮捕だけでなく、被害者自身の救済も遅れることになる。

     例えば、妊娠を防ぐ緊急避妊薬。72時間以内に服用すれば効果がある一方、被害者の体内に残っている加害者のDNAは72時間程度で体外に自然排出され、立件に必要な証拠が失われてしまう。

     性犯罪の被害者支援に力を入れる産婦人科医、加藤治子さん(64)は「被害を受けたことを相談しやすい『駆け込み寺』が必要。相談してもらうことでご本人の体のケアができ、事件解決にもつながることがある」と話す。

     加藤さんは、大阪府松原市の阪南中央病院内にある「性暴力救援センター大阪」の代表を務める。ここは、性犯罪被害の相談や治療を24時間態勢で行う施設として、22年4月に日本で初めて開設された。医師や支援員が情報を共有するシステムのため、相談者は、何度も何度も被害状況を説明するという苦痛からは逃れられる。そして、警察に被害届を出すサポートも行っている。

     同センターの需要は拡大しているという。開設1年目の電話相談は1463件で、3年目には5325件と約3・5倍になった。被害に遭い、診察を受けた人も開設から3年間で計557人に上る。

     センター開設前、被害を訴えて同病院を訪れた女性は年間10人程度にとどまっていたことから、加藤さんは「深夜になって相談してこられる女性も非常に多い。24時間いつでも相談できる施設が必要とされているということ」と、センターが果たす役割の重要性を語る。

     今年4月には、同じく滋賀県草津市に性犯罪の被害相談を24時間受け付ける拠点がオープンするのをはじめ、性犯罪被害者の救援施設は全国で徐々に増えつつある。加藤さんは「一緒に寄り添える場所があることを知ってほしい」と訴える。

     強かんは「魂の殺人」といわれる。防犯や犯人検挙だけでなく、深い傷を負った被害者をどう守っていくのか、という視点も忘れてはならない。
    春原未来.jpg春原未来.jpg川上ゆう.jpg波多野結衣.jpg波多野結衣.jpg波多野結衣羽生稀羽生稀つぼみつぼみつぼみつぼみつぼみみなみ菜々みなみ菜々みなみ菜々
    みなみ菜々
    卯水咲流水谷心音水谷心音水谷心音跡美しゅり跡美しゅり麻倉憂
    佐々木
    麻倉憂麻倉憂麻倉憂川上奈々美

    僕の実家は、東北の片田舎。しょう学生の頃、家の近所に突然日帰 り温泉施設ができた。コンクリート会社(笑)が作った、一風 変わった温泉である。檻に入ったイノシシがいたり、居酒屋か 屋台風のカウンターがあったり……。

    風呂自体は普通の公衆浴場風なのだが、洗い場のドアを開けると、そこは屋外プールなのだった。

    もちろんプールサイドには個室シャワーやトイレもあるのだが、 ほとんどの利用者は、浴場の脱衣所で水着に着替えて、 浴室内を通り抜けてプールに出るという、ちょっと間抜けな使い方をしていた。

    プールは小学校にあるような、普通の25メートルプールである。

    でもはってあるのは、水でなく温泉。しかも茶色っぽいにごり湯なのだ。「ぬるめの風呂」という感じの温度で、北国なのに5月から10月くらいまで入れた。

    そのプールは、休日の日中は親子連れで結構にぎわっていた。平日の夕方も、小ちゅう学生がちらほら。

    ところがこのプール、夜になると実に微妙な雰囲気になる。

    プールというより、露天風呂的な感じになるのだ。

    浴室の洗い場の外が、すぐプールサイドになっているので、裸のままベンチでちょっと涼んだり、そのままプールに入ったりする人がいるのだ。

    もちろん夜でもちゃんと水着を着て、プールとして使っている人も少しいるのだが、照明が暗いこともあり、裸の人と水着の人が混在していても、それほど違和感はなかったように思う。

    一応25メートルプールなので、端と端にいれば、お互いよく見えないし。

    僕の家からは歩いていける距離だったので、この温泉には週1くらいのペースで通っていた。

    ついでに30分くらいプールで泳ぐのが習慣になっていた。

    田舎では、わざわざ暗いプールで泳ごうなんて考える人も少ないのだろう、大抵は広いプールを独り占めできて快感だった。

    たまに入っている人がいても、せいぜい1家族か1グループという感じだった。

    酔っぱらって露天風呂感覚で入ってくるオヤジもいたが、風呂にしてはぬるすぎるので、早々に内風呂へ戻る人がほとんどだった。

    前置が長くなってしまった。そろそろ本題に入ろう。

    その日も僕は気分良く泳いでいた。確か夏休み前で、外はまだまだ薄明るかったのを覚えている。

    バタンッ!女湯のドアが閉まる音がして、競泳水着にキャップ、ゴーグルの女性が現れた。

    (にごり湯(半透明くらい)だから、本格的に泳ぐには向かないんだけどなあ)

    なんて思いながら、プールの中央で泳いでいた僕は、男湯側の端に移動して泳ぎ続けた。

    その女性は僕と反対側の端で泳ぎ始めた。

    ゴーグルなしで温泉に顔をつけるのが嫌だったので、僕はいつも顔を上げたままの平泳ぎだった。

    手も足もゆっくり大きめにかく。その日もいつも通り、のんびり泳いでいた。

    すると先ほどの女性が、プールの中を僕の方へ歩み寄ってきた。

    「平泳ぎ、上手ですねえ!」

    (うわっ!僕パンツはいてないんだよ。あんまり近づかないでよ…… にごり湯だから見えないだろうけど)

    「あ、はい(汗)、一応スイミング通ってたので……」

    女性がゴーグルをはずすと、なんか見覚えがあるような……。

    相手もなんか気付いたみたいだった。

    「あれ!?○○塾の、……美咲先生!」

    女性は隣の市にある塾の先生だった。

    僕は長期休暇のときだけ、その塾の講習会に参加していたのだ。

    その塾には、他にも同じ名字の先生がいたので、皆「美咲先生」と名前で呼んでいたのだ。

    授業もわかりやすく、相武紗季ちゃん似で人気のある先生だった。

    「ん、君はええと……」

    「斎藤です、斎藤修。春期講習で先生に教わりました」

    「あー、春期講習でねー。家、この近くなの?」

    「はい、すぐそこです」

    「私も実家がこの近くなの。ふだんは大学近くのアパートなんだけど。最近毎日泳ぎに来てるの」

    美咲先生は大学生なのだった。塾はバイトだったのか。

    「先生、僕もう上がりますから。さようなら!」

    やはり相手が水着を着ていて、自分が裸というのは、なんとも落ち着かないものだ。午後8時をすぎて、辺りはすっかり暗くなってい
    たし、お湯はにごっているので、実際は見えないはずなのだが。

    挨拶もそこそこに、僕はプールを上がると男湯へ駆け込んだ。

    翌日も一人でその温泉へ行った。2日連続なので、入浴料をくれるとき、母はちょっと渋い顔をしたのを覚えている。

    「美咲先生、来てるかな?」

    また会いたいような、会いたくないような……。

    でも2日連続で来たということは、会いたいんだよな(笑)。

    昨日は恥ずかしかったけど。

    温泉に着いたとき、もう8時を過ぎて、辺りはすっかり暗くなっていた。男湯の洗い場のドアをちょっと開けてプールを覗いてみると、美咲先生らしき人が泳いでいるのが見えた。

    先生が向こう岸に着く頃合いを見計らって、僕は急いでプールに駆け込んだ。

    (それにしても先生、泳ぐの遅いな。あれ?今日は帽子とゴーグルしてないな)

    美咲先生は、やっとターンしてこちら岸に向かってきた。

    ショートヘアの美咲先生は、帽子をかぶっているときよりも数倍かわいく見えた。

    「あーっ!修くん!今日も来たんだー」

    「あ、はい(汗)。先生、今日は帽子かぶってないんですね」

    美咲先生は笑うとえくぼ見えて、すごくかわいい。

    「そうなの。修くんみたいに顔上げて泳げば、ゴーグルもいらないしね。実は今、平泳ぎの練習中でね、修くんのまねして泳いでるつもりなの」

    (僕のまね?……それにしては、あまりに下手すぎるぞ!?)

    美咲先生の話では、こういうことだった。

    その夏、先生は小学校の教採を受けることになっていた。試験には水泳の実技もあり、クロール25メートルと平泳ぎ25メートルが必須になっていた。

    ところが先生は平泳ぎが苦手で、四苦八苦しているらしい。

    そんな会話をしているときに、今日の先生の水着に肩ひもがないことに気付いた。

    「先生、今日の水着……」

    「水着?着てないよ」

    「えっ!(大汗)(絶句)」

    「だって、修くんだって昨日海パン履いてなかったでしょ?なんかここ、露天風呂みたいな感じだし、暗くてにごり湯だから大丈夫かな、と思って(笑)。いつもすいてるしね。今日で連続4日目だけど、長く泳いでたのって、 修くんだけだったよ」

    確かにその通りだけどさ……。たまにタオル片手に入ってくるおばちゃんは居るけど、 若い女の人は珍しいと思う。

    美咲先生は、またかわいいえくぼを見せて言った。

    「もし誰か入ってきても、 その人が出て行ってから上がれば、 見られる心配もないでしょ?」

    首までつかっていれば、 水着着ているかどうかなんて見えないし、 確かに先生の言うとおりだと思った。

    (でも、先生も裸、僕も裸……)

    中2男子にとっては、想像するだけで鼻血ものだった。

    しかも想像ではなく、今、目の前に裸の美咲先生がいるのだ!

    「ねえ、修くん、平泳ぎ教えてよ」

    美咲先生は、心臓ドキドキで死にそうになっている僕にはお構いなしに、そんなことを言い出した。

    「えっ、いいですけど」

    「じゃあ私、泳いでみるね。どこが悪いか教えて」

    そう言って美咲先生は泳ぎ始めた。でもなかなか進まない。

    「先生、多分腰の位置が下がりすぎてるんだと思いますよ」

    いくらにごり湯といっても、蹴っている足の裏がチラッとも見えないのはおかしいのだ。

    「え!?腰?」

    美咲先生はそう言うと、ピョコッと腰を持ち上げた。にごった水面に、うっすらと先生のおしりらしい影が見えた。

    (わっ!先生のおしりだ!)

    僕はますます胸がドキドキしてしまった。

    そのとき、先生の両足の甲がチラッと見えた。

    (あ、そうか!「あおり足」になってるんだな……)

    「先生、もしかして「あおり足」で泳いでるんじゃないですか?」僕がそう言うと、美咲先生は泳ぎを止めた。

    「えー?「あおり足」って何?」

    「ええと……、先生、平泳ぎって、足の裏で水を蹴るんですよ。先生は多分、足の甲で蹴ってるんだと思います」

    「ああ、そういうこと!……でも私、ちゃんと足の裏で蹴ってるつもりなんだけどなあ」

    「あおり足」は、初心者が陥りやすい失敗である。でも「ちゃんとできているつもり」の人に、口頭で教えるのは難しいものだ。

    「じゃあ、僕がやってみますから、見ていてください」

    僕はプールの端につかまって、かえる足をやってみせた。

    「こうですよ、こうやって足の裏で蹴るんです」

    腰を上げすぎると、僕のおしりが先生に見えてしまう。だから腰は低めにしたまま、足の動きを強調してみた。

    それでも美咲先生は(まだよくわからない)という顔をしている。

    「ねえ修くん、お湯にごっててよく見えないよ。プールの縁に腹ばいになって、足の動きをよく見せて」

    (えーっ!そんなことしたら、僕のおしりが丸見えになっちゃうよ。嫌だなあ……)

    「先生、ちょっとそれは……」

    「え?何?」

    「あの……、僕、海パンはいてないし……」

    「あー!修くん、恥ずかしいんだ!ごめんごめん」

    いくら周囲は真っ暗といっても、外灯の薄明かりと月明かりで、暗闇に目が慣れると、結構見えてしまうのだった。

    「修君、海パン持ってきてないの?」

    「はい……」

    先生はこんな提案をした。

    「それじゃあ、私のタオルでかくしてあげるから。大丈夫大丈夫!ほら、早く腹ばいになって!」

    先生はかなり強引である。

    僕がしぶしぶプールの縁に腹ばいになると、 先生はすかさず僕のおしりにタオルをかぶせてくれた。

    (先生のタオル……)

    普通のフェイスタオルだったと思うが、なんか妙に興奮してしまった。

    (いてて……)ギンギンに固くなったちん○がコンクリート面に押しつけられて、ちょっと痛かった。

    「いいですか、先生、こうですよ。かえるみたいでしょ?だからこれは「かえる足」って言うんです」

    「あ、なるほどー」

    「足首をしっかり曲げて、かかとで蹴る感じです」

    腕組みして、さりげなく胸を隠しながら、美咲先生が言った。

    「ふーん、あ!もっと続けてやってみて」

    「はい」

    美咲先生は、僕のキックを熱心に見ているようだった。キックを続けながら、後ろをチラッと振り返ると、先生は水面から顔だけ出していた。

    (あれ!?先生、僕のおしり、覗いてる!?……でも、女の人がそんなエッチなことするはずないよなあ)

    でも(見られてるかも)と考えると、ますます興奮してしまい、ちん○が痛くなった。

    「修くん、脚曲げて引きつけたところ、よく見せて」

    「いいですよ」

    (やっぱり先生見てるな。でも、もういいや!)

    「ひざをこう曲げて足をおしりに引きつけて、足首はこう曲げるのね?」

    「そうです」

    ちょっと振り返ると、先生の顔と胸が見えた。すごくドキドキしてしまった。

    おっぱいをよく見たかったけど、腹ばいの態勢では無理なことだった。

    「ねえ、ゆっくりキック続けてみて」

    「はい」

    もう僕は、先生に言われるがままだった。

    (きっと先生には、僕のおしりの穴まで全部見えてるだろうな……。でも先生は、まじめに平泳ぎを覚えたがってるんだから、そんなこと気にしちゃダメだ!)

    僕はそう自分に言い聞かせた。

    「なんか、私もできそうな気がしてきた。ね、今度は修くん見ていて!」

    「修くん、今度は私のおしりにタオルかぶせてね」

    美咲先生はそう言うと、両腕で胸をかくしながら、素早くプールの縁に腹ばいになった。

    僕はすぐにおしりにタオルをかけてあげた。でもタオルは小さすぎた。おしりの割れ目はしっかりかくれたけど、柔らかそうな太ももはむき出しだった。

    少し日焼けの跡が付いた背中も丸見えである。

    「こう?こんな感じ?」

    どうも先生はよく分かっていなかったみたいで、相変わらず「あおり足」になっていた。

    「そうじゃなくて、足の裏で蹴るんです」

    「んー、よくわからないな……。修くん、私の足、つかんで動かしてみて」

    (えーっ!?先生のからだにさわるの!?)

    つま先を持つだけなのに、僕はすごく興奮してしまった。

    それは、僕が足フェチに目覚めた瞬間だった。

    「こうやって……、膝を曲げるのと同時に、足首も曲げておしりの方にグッと引きつけるんです。それから、かかとでスーッと蹴る感じです。途中で止めないで、脚がすっかり伸びきるまでですよ」

    「あーっ!なるほどー!足の裏で蹴るって、こういうことだったのね」

    先生は嬉しそうに、ニコッと笑った。えくぼがかわいいなあ。

    「こうでしょ?」

    そう言うと、美咲先生は、何度も「かえる足」をやってみせた。

    先生の「かえる足」キックは、ちょっと脚を大げさに開きすぎていた。

    (もっと両膝を閉じ気味にしてもいいのだけど……)

    僕はそう思いながら、口からは違う言葉が出てしまった。

    「先生、もっとしっかり膝を曲げて、外側にしっかり開くんです!がに股みたいな感じで!」

    そう、僕はタオルに隠れている美咲先生の「太ももの間」を見たかったのだ。

    (先生にも僕のおしりが見えていたはずだ。それにこの態勢だと、先生は振り返っても真後ろの僕はよく見えないはず……)

    先ほど自分が経験した態勢だから、確信があった。

    「修くん、さっきみたいに私のつま先持って教えてよ」

    「わかりました。先生、ちゃんと前見て、脚の感覚で覚えて下さいよ」

    「うん、わかった」

    「じゃあ、ゆっくり動かしますよ。膝をしっかり曲げて、股をしっかり開いて、足をおしりに引きつけます」

    僕は両手で先生のつま先を持ちながら、先生が脚を曲げていくのを手助けした。

    足をおしりに引きつけさせながら、顔だけ水面から出す態勢で、美咲先生のおしりを覗き込んだ。

    ちょうど僕はバンザイするような態勢になった。

    美咲先生のおしりにかけたフェイスタオルは、まるで超ミニスカート状態になっていた。

    この角度だと、スカートの中は、すっかり丸見えだった。

    「じゃあ先生、自分で何回もキックしてみてください。ゆっくり」

    僕は先生の真後ろの、ちょっと離れたところまで下がった。

    「こんなかんじかなあ?」

    先生は、かえる足キックをゆっくり繰り返す。

    先生の脚は、ちょっと筋肉質で、少し日焼けしていた。

    脚を引きつけたときに見えるおしりは、脚と対照的に真っ白に見えた。

    とても柔らかそう……。さわってみたい……。僕は必死の思いで欲望を抑えた。

    「先生、だいぶ上手になったから、ちょっと泳いでみてください」

    「うん、やってみるね」

    美咲先生の泳ぎを確認するためを装ったが、実はあまりに高ぶった自分の気持ちをクールダウンさせるためだった。

    (あれ?また「あおり足」に戻ってるな)

    美咲先生は、初めの2キックくらいはしっかり「かえる足」になっていたが、泳いでいるうちに、だんだん元の「あおり足」に戻ってしまっていた。

    「先生ーっ!また「あおり足」に戻っちゃってますよー!」

    「えーっ?そう?それじゃあ、もう1回教えて。ごめんね、なかなか覚えられなくて」美咲先生は、ちょっと悲しそうな顔をした。

    僕は急に真面目な気持ちになった。

    「いや先生、平泳ぎって簡単そうに見えて、結構難しいんですよ。でも大丈夫。練習すれば、ちゃんと泳げるようになりますよ」

    「そう。もう少し、がんばってみるかな……」

    「「かえる足」の形、しっかり身体で覚えたいから、修くん、また私の足持って手伝ってくれる?」

    (やったー!また先生の足にさわれる!)

    僕は瞬時にエッチな気持ちに戻ってしまった。

    美咲先生は、プールの中で腕組みして両胸を隠しながら立ち上がり、プールの端に腹ばいになった。

    「修くん、足持ってフォーム直してね」

    「はい」

    (あれ!?先生、「タオルかけて」って言わなかったよな。いいのかな……)

    僕の胸は破裂するほどドキンドキンしていた。僕は25メートルプールの中央付近から、プールの角、ちょうど内風呂から一番遠い場所でおしりを突き出している美咲先生に向かって、ゆっくり歩いていった。

    先生のフェイスタオルは、だいぶ離れたところに置いたままになっていた。

    どうも美咲先生は、僕の前ですっかり油断していたようだった。

    少なくとも、僕を「男」とは意識していない感じ。要するに「子供」扱いである。

    当時の僕は中2にしてはかなり小柄で、しかも声変わり前だった。

    陰毛もまだ生え始めたばかりだった。だから先生が油断するのも無理もなかった。

    先生は一応おっぱいは手で隠していたけど、あまり恥ずかしそうではなかった。

    一方で僕はすごく恥ずかしかった。とくにちん○だけは、絶対に見られたくないと思った。

    美咲先生は、自分でキックの確認をしていた。先生の両脚が、まさにかえるの脚のように、ゆっくり伸びたり縮んだりしている。

    (きれいな脚だなあ)

    僕はすっかり見とれてしまった。

    (大人の女の人のおしりって、結構大きいんだな)

    今思うと、美咲先生のおしりはそんなに大きい方ではなかったように思う。でも中2で成長の遅かった僕には、大きくて丸くて、とてもきれいに見えたのだ。

    先生の真後ろに回ると、僕の目に真っ白な両足の裏が飛び込んできた。

    (美咲先生って、足の裏までこんなにきれいなんだ……)

    「ね、修くん、足つかんでみて」

    (わ、また先生の足にさわれるんだ!)

    「はい!」

    僕は前よりもちょっと大胆に、両足の土踏まずのあたりをしっかりつかんだ。

    「修くん、ゆっくり動かしてみて」

    「はい」

    僕は先生の伸びきった両脚を、ゆっくり「かえる足」の形にするのを手伝った。両足がおしりに近づくにつれ、僕の身体も先生のおしりに近づく。

    僕は背が低かったので、プール内で立っても腰は水面下だった。

    固くなったちん○の先が、ちょうど水面すれすれだったのをよく覚えている。

    美咲先生は、上半身が陸上で、両脚がお湯の中、という状態だった。

    僕は先生の両足を、ゆっくりゆっくりおしりに近づけていった。

    ふだん水着に隠されている先生のおしりは、日焼け跡のせいで、まるで白い水着を着ているかのように見えた。

    月明かりでは、細かな色の感じはわからなかったが、お湯に濡れて光る丸みのあるおしりは、とても美しかった。

    「先生、この足首のフォーム、しっかり覚えておいてくださいね」

    僕は美咲先生の両足をおしりに近づけたところでそういい、そのまましばらく手の動きを止めた。

    僕は先生の両足の土踏まずをつかんでいる。先生の両足はかえるみたい、つまりがに股状態で、左右のかかとの間は30センチくらい。

    かかとの間には、濡れたまるいお尻が見える。

    (あれ?先生のおしりって、結構うぶ毛が生えてるんだな)

    月明かりに照らされて、先生の白いおしりから背中にかけて、濡れたうぶ毛が光っていた。

    そして、かかとの間の、ちょうど真ん中には、美咲先生の可憐なおしりの穴が見えていた。

    水面下のちん○がビクビク、ビクビクしはじめた。身体全体が震えて、股間にカーッとしびれるような感覚が襲ってきた。

    (さわってもいないのに、もう出ちゃいそうだ、やばいよ)

    僕は思いきって、もっと顔を近づけてみた。先生のかかとがぼくのほっぺにくっつきそうだった。

    (ああ、先生のおしりの穴、においかいでみたい美咲先生のおしりの穴を見たりにおいをかいだりできるのは、きっと僕だけだよな。)

    今振り返ると、なんで「におい」なのか(笑)と思うのだが、当時の僕の興味の方向は、そうだったのだ。

    おしりの穴は、キュッとすぼまっていて、当たり前のことながら、何のにおいもしなかった。

    そして、その3センチくらい下は、スーッと縦に割れていた。今思うと、美咲先生はずいぶん毛が薄い方だったようだ。

    後ろから見る限り、毛はよく見えなかった。

    割れ目はちょうど水面に見え隠れしている状態だった。暗い中で目を凝らして見ると、薄いくちびるがぴったり合わさったような感じだった。

    がに股状態で、両脚は最大限に広げているのに、くちびるはしっかり閉じられていて、中身は全く見えない。

    おしりから割れ目両側までは真っ白なのに、くちびるは少し濃い肌色のように見えた。薄いけど、ふっくらしたくちびる。

    (あー、さわってみたい……。口を付けてみたい……)

    「脚曲げたままだとつらいんだけど」

    美咲先生の声に、僕はハッと我に返った。

    「ご、ごめんなさい」

    「脚曲げたときの感じは、しっかり覚えたつもり。でも何回か繰り返してみて、足持ったままで」

    「はい!」

    僕は美咲先生の身体に見とれながら、かえる足キックのサポートを続けた。

    両足がおしりに近づいたときに、僕が少しグッと腰をつきだすと、もう少しでちん○が先生の割れ目にくっつきそうだった。

    (これがあそこに入れば、セックス……赤ちゃんできちゃうのかな?)

    僕はそんな妄想にふけりながら、先生のキックの練習を手伝った。

    「ありがとう。そろそろ自分でやってみるね」

    美咲先生の声に、僕は足を持っていた手を離した。それから先生は、かえる足キックを繰り返した。

    「先生、足首の力を抜いて、しっかりかかとで蹴る感じですよ」

    「わかった。気をつけるね」

    「それじゃあ、また泳いでみてください」

    先生はゆっくり平泳ぎを始めた。今度はちゃんとかえる足のフォームを保っている。

    25メートルを泳ぎ切り、ターンしてこちらへ戻ってきた。

    「先生、今度はちゃんとできてますよ」

    「ホント!?修くん、ありがとう」

    先生は本当に嬉しそうに、満面の笑みを浮かべた。白い歯が見え、いつものえくぼができた。

    「もう私の平泳ぎ、カンペキ?」

    「うーん、まだ手と脚の動きのバランスが良くないですね。手と脚のタイミングを上手く合わせられれば、もっとずっと楽に泳げるようになりますよ」

    「えー、そうなの?難しいねえ、平泳ぎは」

    「修くん、また教えてよ!」

    「えー?どうしようかな……」

    僕はとっさにそう答えてしまった。教えるのは全然かまわないし、美咲先生の身体ももっとよく見たい……。

    でも、なんかちょっと怖い感じもしたのだった。

    「いいでしょ?ちゃんとお礼するから。今日はとりあえず風呂上がりにジュースおごるから」

    「え?ありがとうございます」

    僕は急に渋い顔の母を思い出してしまった。

    「毎日温泉に来るのは、親がちょっと……。友達に水泳教えるからって言えば、なんとかなるかも……」

    「あー、それじゃあ、私が入浴料出すね。そうすれば、お小遣いなくなる心配もないでしょ?」

    「あ、それなら多分大丈夫です!」

    こうして、数日間の水泳教室と、保健の特別授業が始まった。

    ちなみにこのプールはこの数年後に立派な照明装置が付けられ、 水着なしでの利用も明確に禁じられてしまいました。

    翌日はあいにくの曇り空だった。午後7時を過ぎると、月明かりもないせいで、外はかなり暗くなっていた。

    美咲先生とは8時に約束していたのだが、僕は7時半にはもうプールに入っていた。

    この日も迷ったのだが、結局海パンをはくことにした。

    美咲先生は昨日、水着を着ていないせいで、かなり不便だったはずだ。

    いちいち胸を隠さなければならなかったし。だから翌日は、また水着を着てくるだろう、と予測したのだ。

    先生が水着着用で、僕だけ裸という状況の恥ずかしさは、初日に経験済みだったので、どうしても避けたかったのだ。

    それにおしりは見られてもがまんできたが、ちん○だけは死守したかった。

    プールサイドのスピーカーから流れているラジオの8時の時報のしばらく後で、女湯のドアがバタンとなった。

    目隠しのよしずから美咲先生が顔をのぞかせた。

    プールの中から僕が黙って手を振ると、先生も手を振って歩いてきた。

    美咲先生はフェイスタオルで胸を隠していたが、予想に反して水着は着ていなかった。

    先生はすばやくプールに入り、僕に近づいてきた。

    美咲先生は前日プールの中では、身体を隠すため、いつもだいたい肩まで湯につかっていた。

    でも3日目のこの日は、ふつうに歩いてきたため、おっぱいが丸見えだった。

    月明かりがないせいで暗かったけれども、おっぱいの輪郭ははっきりわかった。

    (おっぱいって、歩くと結構揺れるんだな)

    考えてみると、相当幼い頃は別にして、僕は裸の女の人が歩いているのを見たのは初めてだったかもしれない。

    美咲先生はニッコリ笑って言った。

    「今日もよろしくね」

    プールの暗い照明は浴室側に付いていたので、暗い上に逆光状態だったのだが、そのためかえって先生の裸体の輪郭を際だたせていた。

    僕はとっさに後ろを向いてしまった。

    「修くん、どうしたの?」

    先生はちょっと心配そうにきいた。

    「……先生、あの……胸見えてます」

    明るい声に戻った先生が言った。

    「あ!ごめんねー。修くん、恥ずかしいよね。プールサイドにも誰もいなかったから気にしなかったの。ごめんごめん」

    恐る恐る振り返ると、美咲先生は腕組みをして胸を隠していた。

    「先生、僕だって男なんですよ!」

    僕が少し怒った調子で言うと、先生はプッと吹き出した。

    (ちくしょー、やっぱり子供扱いなんだな)ちょっと腹が立った。

    「ごめんごめん、修くんが男の子だってことは、もちろんわかってるよ」

    (「男の子」だと!?先生、やっぱりわかってないなあ)

    僕はちょっと意地悪な気持ちになって、質問してみた。

    「先生、昨日水着着てなくて、不便だったでしょう?なんで今日も着てないんですか?」

    僕は先生の困った顔が見たかったのだが、予想に反して、先生はちょっといたずらっぽい笑みを浮かべたので、 ドキッとしてしまった。

    「だって、ハダカで泳ぐの、病みつきになっちゃったんだもん」

    (え!?先生って、もしかしてすごくエッチなのかな?)

    僕はまた胸がドキンとしてしまった。

    何て返していいかわからずにいる僕を前に、美咲先生は続けた。

    「月の光の下でね、身体に何も着けないで泳ぐのって、すごい開放感だってことに気付いたの。修くんはそんな風に感じない?」

    (そうか、先生は僕と同じように開放感を感じていたんだな)

    「あ、そういう意味ですね。僕もそう思ってました」

    美咲先生はニッコリ笑った後、ささやいた。

    「でもね、私と二人でハダカで泳いだなんて、絶対誰にも言っちゃダメだよ」

    僕はまたちょっと意地悪な気持ちになって、こう答えてしまった。

    「僕、友達にしゃべっちゃうかもしれませんよ。美咲先生のハダカ見たって」

    「あーっ!そんなことしたら、私も修くんの秘密、しゃべっちゃおうかなー」

    どうしても、先生の方が一枚上手のようだった。

    「秘密ってなんですか!?」

    僕はわざとぶっきらぼうに言った。

    「ふふ……、私、修くんのおしり見ちゃったもん」

    (あーっ!!やっぱり覗いていたんだ!ちくしょー)

    「先生!真面目に練習してると思ったら、そんなところ見ていたんですか!」

    「修くんだって、私のおしり、ジーッと見てたでしょう?」

    「見てませんよ!僕は足のフォームをチェックしていたんです!」

    美咲先生は、またいたずらっぽく笑ってこう言った。

    「でもおしりも見えてたでしょ?いいよいいよ、私も見たんだからおあいこでしょ」

    僕はドギマギしてしまった。美咲先生ってすごく真面目な人だけど、もしかしてエッチな話も好きなのかな?当時の僕の中では、「教師」と「エッチ」がどうしても結びつかなかったのだ。

    僕は怒ったふりをして言った。

    「僕、もう帰ります!」

    先生はちょっとあわてた様子だった。

    「ごめんごめん!からかうつもりはなかったの。修くんは私の水泳の先生だから、礼儀正しくしないとね。ごめんなさい。今日もよろしくお願いします」

    美咲先生は真顔で丁寧にお辞儀をした。

    「あ、いえ、先生、いいんです」

    「ううん、真面目な修くんを困らせちゃったね。でもね、お互い秘密は守ろうね」

    「はい!」

    僕はなんだかかえって晴れ晴れとした気分になった。少し時間がたってみると、 先生の意外な一面が見えたことも、ちょっと嬉しかった。

    美咲先生の「あおり足」の癖は、完全に直っていた。

    手足のかきのバランスが悪かったが、二人で並んで泳いだりして、30分もするとだいぶ上達したようだった。

    「ところで先生、クロールは大丈夫なんですか?」

    先生の教採試験には、クロールも必須なのだった。

    「一応泳げるつもりなんだけど……。見てくれる?」

    にごり湯で顔をつけるクロールはちょっとキツイものがあるが、先生はがんばって泳いでくれた。

    (クロールは意外に上手だな)

    25メートルを泳ぎ切った先生は少し息をはずませていた。泳ぎに夢中になったせいか、また胸を隠すのを忘れている。

    「どう?直すところある?」

    僕は要点を説明した。

    「だいたい大丈夫だと思います。息継ぎもちゃんとできてるし。腕はもう少し大きく、しっかり腿のところまでかくといいと思います。後はキック……、バタ足の練習をするといいと思いますよ」

    「バタ足って……、どう直せばいいの?」

    「あまり膝を曲げないで、むちをしならせるように打つイメージです。 先生のキックは、ちょっと膝を曲げすぎです。 それから、左右の親指が当たる感じを意識してみてください」

    「こんな感じかな?」

    美咲先生は、プールの縁にサッと腰掛けて、バタ足を始めた。

    (うわっ、先生の身体が丸見えだ!)

    前日に比べると辺りはずっと暗いが、それでも先生の身体のラインはくっきりと認識できた。

    形のいいおっぱいが、キックに合わせて少しプルンと揺れるのがわかった。

    僕は努めて平静を装った。

    「先生、それはちょっと極端です。脚が棒みたいになってます。 鞭のように動かすんです。足首ももっとやわらかく使って」

    「うーん、修くん、となりに座ってお手本見せてよ」

    「いいですよ」

    ギンギンになっているちん○がちょっと気になったが、 当時の厚めの素材の海パンなら、うまくカバーしてくれると思った。

    僕が隣に腰掛けると、先生は驚いた様子で言った。

    「あーっ!修くん、海パンはいてたの?ずるーい!」

    「いいじゃないですか。先生だって、おとといは水着着てたでしょ?」

    「だめ!ずるい!脱ぎなさい!一緒に開放感楽しんでると思ったのに!」

    美咲先生は、わざと怒ったふりをしている感じだった。

    (先生、もしかして僕のちん○を見たいのかな?でもそんなはずはないよな……。僕を困らせたいのかな?)

    僕はちん○を見られるのは絶対に嫌だったので、必死で抵抗した。

    「だって、ちん○見られるの、恥ずかしいんです」

    すると美咲先生は、正面から僕の両肩をがっちりつかんだ。

    (えっ!?先生、男っぽいことするなあ)

    僕はちょっと驚いた。また先生の意外な一面をかいま見た気がした。

    それから先生は手の力をちょっとゆるめ、僕の耳元でささやくように言った。

    「二人の秘密にしようよ、ね」

    僕は一気に力が抜けてしまった。「二人の秘密」というのは、当時の僕にとっては魔法のキーワードだったらしい。

    (えい!もうどうにでもなれ!)という気分になった。

    (美咲先生にだったら、見られても平気だ……) 僕は自分にそう言い聞かせて、海パンを脱いだ。

    それから改めて隣に腰掛けると、美咲先生は「エッ」と声を上げた。

    「すごーい!」

    先生の目は、僕のちん○に釘付けになった。

    「大きいね!おへそに付きそうじゃない!」

    それはあまりに大げさな表現だった。

    実際はたぶん、当時の僕は、勃起しても10センチそこそこだったと思う。

    でも小柄でやせっぽちだった身体との対比で、意外に大きく見えたのかもしれない。

    というより、先生は小学校低学年くらいの、かわいいちん○を想像していたのかも。

    ぼくはとっさに両手でちん○を隠した。

    「先生、やっぱりはずかしいですよ」

    「ごめんごめん……。でも、ほんと、びっくりしたの。立ってると思わなかったから。 私のおっぱい見て立っちゃったのかな?私のおっぱい小さいから、自信ないんだけど……」

    「だから僕男だって言ったでしょ?僕はまだしょう学生みたいかもしれないけど、女の人のハダカ見たら、やっぱり立っちゃいますよ」

    「そうだよねえ、修くんも思春期だもんね」

    「ごめん、私見ないようにするから、バタ足教えて、お願い」

    「……わかりました」

    僕はちん○から両手をどけた。それでもちん○はずっと勃起したままで、すごく恥ずかしかった。

    先生のクロールは、30分ほどの練習で、ずいぶん上達した。

    「先生、試験にはこれで十分だと思いますよ」

    「そう?ありがとう!修くん、本当にありがとう!」

    美咲先生はすごく喜んでくれた。両手で僕の手を包んでくれた。

    (あ、先生の手……、やわらかいな)

    「修くん、ところでちょっと気になることがあるんだけど……」

    「なんですか?」

    「バタ足の練習のとき、見ないようにしてたんだけど……、ごめんね、見ようと思ったわけじゃないんだけど」

    (ちん○のことだな)

    「修くん、包茎だと思うの」

    (!!!)

    当時の僕にとっては、ショックな一言だった。「包茎」って言葉は知っていたものの、その実態はよく認識していなかった。

    「えっ、そうなんですか?」

    「修君、勃起してもむけてなかったでしょ?あのね、包茎には仮性包茎と真性包茎があるの。仮性だと勃起するとむけるんだけど……」

    「じゃあ、ぼくは真性なんですか?」

    「私はお医者さんじゃないけど、教育学部で習ったから、ある程度のことならわかるつもり。恥ずかしいかもしれないけど、見てあげてもいいよ。秘密は絶対守るって約束する」

    「真性」と聞いて、僕は一刻も早く自分のことを知りたくなった。

    「お願いします、見てください」

    僕はとても不安な気持ちになった。

    (真性だったら、手術するしかないかも……)

    「うーん、でもここじゃあ暗くてよく見えないよね」僕はピンときた。

    「先生、シャワー室なら、明かりがあります」

    プールサイドには個室シャワーが3室あった。よくある1人用のユニットである。

    僕はプールサイドにある丸椅子を持って、美咲先生と一緒にシャワー室に入り、扉をロックした。

    シャワー室の照明は暗めの白熱電灯だったが、外に比べれば断然明るかった。

    先生のおっぱいも、薄めのあまり縮れていない陰毛もよく見えた。

    不安な気持ちとは裏腹に、僕のちん○はまたムクムクと立ち上がった。

    二人で入ると、シャワー室は異様に狭かった。僕は丸椅子に座った。

    美咲先生は立て膝の姿勢で、ぼくのちん○をじっと見つめた。

    「修くん、自分でむいてみたことある?」

    「はい」

    「そう、むけることはむけるんだね。それなら真性包茎ではなさそうね」

    「そうなんですか?」

    僕はすごくホッとした。

    「ちゃんと毎日お風呂でむいて洗ってる?」

    「いえ……、たまにしかむいてません」

    「どうして?毎日洗って清潔にして、きれいにむく習慣をつけなきゃ」

    「それが、あの、むいてさわると、すごく痛いんです。ちん○の先のほうが」

    「ああ、そうなの。でもね、大丈夫だよ」

    先生の「大丈夫」という言葉に、ホッとした。

    「修くん、亀頭が痛いんでしょ?」

    「はい」

    「亀頭が敏感なのは、当たり前のことなんだよ。 でもね、少しずつ刺激に慣らしていけば、だんだん痛くなくなるの」

    「そうなんですか。先生、すごく詳しいですね」

    「だって、教師になるんだもん。みんな恥ずかしがるけど、性教育って大事なんだよ。実際に見たことはあまりないけど、本に書いてあることは理解してるつもりだよ」

    「あのね、亀頭って、女の子にもあるんだよ」

    「え!?本当ですか?」

    僕はすごく驚いた。(女の子に亀頭?)

    「うん。陰核亀頭って言うの。すごーく小さいんだけどね」

    (陰核?あ、陰核って確か……)

    「クリトリスって聞いたことある?」

    「はい、1年の保健で習いました」

    「そう。陰核ていうのは、そのクリトリスのことだよ。陰茎はペニス、おちんちんのことね」

    先生の口から「おちんちん」って言葉が出てくるとは!

    僕はまた興奮してしまい、皮をかぶったままのちん○がピクピクしてしまった。

    「クリトリスもね、むいてさわると、やっぱりすごく痛いの」

    先生は続けた。

    「私もね、初めてむいたときは、すごく痛かったの。でも、痛くなくむいて洗うコツを覚えて毎日洗ってたら、いつのまにかさわっても痛くなくなったの。痛くない洗い方、教えてあげるね」

    美咲先生は、シャワー室内にあったボディシャンプーを少し手に取り、両手でじっくりと泡立てた。

    「こうしてしっかり泡立てるでしょ?それから優しく優しく洗うの。初めはさわってるかどうかわからないくらいに優しく。ゴシゴシ洗わなくても、毎日洗っていれば、ちゃんときれいになるから大丈夫だよ」

    先生はそう言いながら、自分の股間を洗い始めた。

    「修くんもやってみなさい」

    「はい」

    僕はまず皮をむいた。プールに長くつかっていたためか、意外にツルンとむくことができた。

    「あー、やっぱり垢がたまってるね。じゃあ、泡立てて洗ってごらん」

    僕は先生のまねをして、両手でボディシャンプーをしっかり泡立てた。

    「どうしたの?早くやってみて」

    僕は躊躇していた。(やっぱり痛そうだなあ)

    「もう、意気地なしだなあ」

    そう言うと、美咲先生は泡の付いた両手で僕の亀頭を優しく包んだ。「あっ」僕は思わず少し腰を引いたが、意外に痛くないことに驚いた。

    「あ、大丈夫みたいです」

    「でしょ?さ、自分でやってみて」

    そう言うと、美咲先生は立ち上がった。

    (大丈夫だ、これなら痛くないぞ!)

    ちょっと精神的に余裕ができた瞬間、僕はあることに気付いてしまった。

    (あ!先生、自分のアソコを洗った手で、僕のちん○を!!)

    そう思った瞬間、僕は下腹部から股間がカーッと熱くなり、ジーンとしびれるような、くすぐったいような感覚に襲われた。

    (やばい!)

    目の前には、競泳水着の日焼け跡のある先生の裸体があった。

    日に焼けていない、真っ白なおっぱいと、少し小さめで可憐な乳首が目に飛び込んできた。

    (あっ)僕のちん○は、一瞬ギュッと縮んだ感じがした。

    その直後、くすぐったいような快感が、ちん○を中心に、全身に広がった。

    「きゃっ」

    美咲先生が悲鳴を上げた。僕の身体から放たれた液体が、

    美咲先生の顔から胸を直撃してしまった。

    「ビュッ、、、ビュッビュッビュッビュッビュッ……」

    というリズムで、液体は容赦なく先生の裸体を連射した。

    先生は手で顔を覆っている。

    (あ、どうしよう……、まずいよ、大変なことに……)

    「ごめんなさい!ごめんなさい!」

    僕は立ち上がって、何度も先生に頭を下げた。

    「わざとじゃないんです。僕、どうしたらいいか……」

    僕は泣きそうになっていた。

    意外なことに、先生はすぐニッコリ笑ってくれた。

    白い歯とえくぼが、いつもより一段とかわいらしく思えた。

    「あ、大丈夫だよ。ちょっとビックリしただけ。修くん、まだ毛も生えてないから、まさか射精するとは思わなかったの」

    (あー、よかった!先生、怒ってないんだ!!)

    「えーっ!?毛、もう生えてますよ」

    「うそー?あ、ホントだ、生えてきてるね」

    先生は、うなだれているちん○の付け根付近を見てそう言った。

    美咲先生は、胸の谷間に付いた液体を手でぬぐって、匂いをかいだ。

    「いい匂い。私この匂い、好き」

    先生は、うっとりとした表情になっていた。

    「え、先生、汚いですよ。早く洗ってください」

    僕はシャワーの蛇口をひねった。

    「あ、ありがとう。でも修くん、精液は汚くなんかないんだよ」

    そう言って、美咲先生はシャワーを浴びた。

    (匂いが好きとか汚くないとか、美咲先生ってもしかしてすごくエッチなのかな?)

    そんなことを思いながらシャワーを浴びている先生の真っ白なおしりを見ていると、僕のちん○はまた腹にくっつくくらいに固くなっていた。

    シャワーを済ませて振り返った先生は、小さく「あっ」と声を上げた。

    「修くんはー!またエッチなこと考えてたんでしょう?しょうがないなあ」

    「すいません。先生のおしりを見てました……」

    「もう!」

    美咲先生は、わざとふくれっ面をしてみせた。

    「さ、これで今日の保健の授業は終わり!」

    名残惜しかったが、あまりに衝撃的な経験をした僕は、疲れていたんだろう、素直に先生の言葉に従った。

    「修くん、明日も来れる?」

    (えっ!?先生、明日も教えてくれるのかな?)

    「はい。大丈夫です」

    「平泳ぎとクロール、まだ自信ないから、よろしくね」

    「あ、はい。いいですよ」

    (明日は保健の授業はないのかなあ……)

    僕はそう訊きたかったが、訊けなかった。

    翌日は小雨だった。雨の日の練習は中止かな?とも考えたが、少し期待して温泉へ向かった。

    (先生、来るかなあ?)

    実は雨は僕にとって好都合だった。雨の日にプールに入る人は、ほとんどいない。

    しかも月明かりがないので暗い。ふだんからあまり人目を気にしなくていいプールだったが、雨なら美咲先生も、より気楽に泳げるはずだと思った。

    4日目のこの日も、僕はかなり早めにプールに入り、一人でゆっくり泳いでいた。

    天候のせいで、7時を過ぎると、辺りは結構暗くなっていた。

    7時半頃、美咲先生が現れた。フェイスタオルを手に、プールサイドを歩いてきた。

    いつもはサッとお湯に入ってしまうのに、この日の先生は、ちょっと大胆な印象だった。

    「こんばんは、修先生、今日もご指導よろしくお願いします」

    美咲先生はニッコリ笑って、プールサイドから僕に挨拶してくれた。

    何も身につけていない美咲先生の伸びやかな肢体は、暗闇の中、神々しいまでの美しさを感じさせた。

    先生の泳ぎはずいぶん上達しており、試験はもう心配なさそうに思えた。二人で30分ほど泳ぎ、一段落した。

    「あの、先生……」

    「なに?」

    「あの……、昨日の、女の子にも亀頭があるって話ですけど……」

    僕は思いきって切り出してみたが、肝心なことがなかなか言えずにいた。

    「クリトリスとか、女性器の話ね?」

    「はい」

    「それがどうしたの?」

    「ええと……、保健の教科書で見たんですけど、断面図だけなので、よくわからなかったんです。で、家の百科事典でも調べてみたんですけど……」

    百科事典には、モノクロ線描の詳細な図が載っていた。その図は割と毛がびっしり生えていて、黒っぽくてグチャッとした印象だった。昨日チラッと見た、先生のその部分とは、あまりに違う感じだったのだ。

    「あ、ちゃんと勉強してきたんだね?偉い偉い」

    そう言って、美咲先生は僕の頭をなでた。

    (くそっ!また子供扱いしてるな)

    「あの……、それで……」

    短い沈黙の後、美咲先生が思わぬことを言った。

    「……見たいの?」

    図星だった。胸がドキドキしてきた。

    「はい」と言ったつもりだったが、声にならなかった。僕はうなずくのが精一杯だった。

    「本で見てもよくわからないから、実物をみたいんでしょ?」

    先生はいたずらっぽい笑みを浮かべて、そう言った。

    「み、見せてくれるんですか!?」

    僕はうわずった変な声になってしまった。

    「何興奮してんの!修くんは!真面目に勉強したいんでしょ?そういうことなら、ちゃんと協力するよ。水泳あんなに一生懸命教えてくれたんだから、私もちゃんと教えなきゃね」

    予想外の返答に、僕はびっくりした。絶対断られると思っていたからだ。

    「そのかわり、絶対に秘密だよ」

    「はい!」

    「私だって本当は恥ずかしいけど、もうおしりの穴まで見せ合った仲だもんね。水泳の練習中も見てたんでしょ?私のおしりもあそこも」

    美咲先生はいたずらっぽい表情で、僕をからかうように言った。

    「はい、本当は見てました。暗くてよくわからなかったけど……」

    「じゃあ、今日は明るいところで見せてあげるね」

    僕たち二人は昨日のシャワー室へ入った。

    美咲先生は丸椅子の上でしゃがんで、両膝をグッと広げた。

    僕は正座して、先生の股間に顔を近づけた。

    「ね、何が見えるか、言ってみて」

    おへその下を目でたどっていくと、ほとんど縮れていない薄い毛が生えていた。

    幼い頃見た自分の母親の「亀の子タワシ」とは、まるで違う。

    美咲先生が普段着ている競泳水着は、 当時主流だったかなりのハイレグタイプらしかったが、 剃り跡らしいものは見えなかった。

    そして、その下にはやや濃い肌色をした薄いくちびるが、スーッと縦に走っていた。

    さらにその下には、可憐な肛門が見えていた。

    肛門は控えめなしわがきれいに集まっていて、 その中心は、周囲よりほんの少し色素沈着していた。

    肛門の右側1センチほどの位置に、5ミリほどの小さいほくろが見えた。

    (美咲先生、こんなところにほくろがあるんだ……。自分でも見たことないかも……)

    「修くん、わからないの?」

    美咲先生の声に、僕は我に返った。

    「先生、すごくきれいですね」

    「えーっ!?「気持ち悪い」とか言われると思ったよ。修くんはお世辞が上手だね」

    「いえ、本当にきれいだと思います」

    (さわりたい……なめてみたい……)

    でも、そんなことはとても言えなかった。

    「そんなふうに誉められると、なんだか恥ずかしくなっちゃうな」

    美咲先生はそう言いながら、脚を下ろして膝を閉じてしまった。

    「もうこれでおしまい!」

    (えーっ!?そんなー!?)

    「だって、修くん、じーっと見てばっかりで、答えないんだもん。勉強する気あるの?」

    先生は恥ずかしさを隠すために、わざと怒っているようにも見えた。

    「すみません、ちゃんと勉強します。もう一度お願いします」

    「しようがないなあ。それにしても修くん、今日もすごく元気だね」

    美咲先生は笑いながら僕の股間を指さした。

    「またおへそにくっつきそうになってるよ」

    美咲先生のあの部分を見せてもらった興奮で、 僕のちん○は小刻みにピクピクし続け、 皮をかぶった尖端からは、よだれがタラタラ流れ出ていた。

    「あっ、これは……」

    僕はなんとか興奮を静めようとしたが、なすすべがなく、うろたえてしまった。

    「元気なのはしようがないよ。健康な証拠だから、大丈夫だよ」

    美咲先生の言葉に、僕はホッとした。

    「じゃあ、もう一度ね」

    美咲先生は、丸椅子の上でしゃがんで、股を開いた。

    「何が見える?」

    「ええと……」

    「これは?」

    「陰毛です」

    「ここはわかるよね?修くん、いつもジッと見てたから」

    「……肛門です」

    僕は恥ずかしさのあまり、耳がカーッと熱くなるのを感じた。

    「じゃあ、これは?」

    美咲先生は、まっすぐなたて割れを指さした。

    「ええと、大陰唇です…か?」

    「これは、小陰唇。大陰唇はその外側のところ」

    (そうか、これが小陰唇なんだ……)

    「こうして股広げても、ぴったり閉じているでしょう?お風呂のお湯なんかが身体に入ってこないようになってるんだよ」

    なるほどー

    (ところで、クリトリスってどこにあるんだろう?)

    「ここ、少しとがっているでしょう?」

    美咲先生は、小陰唇の上というか、前側の部分を指さした。

    確かにそこは、鳥のくちばしのように、少しとがっていた。

    「これがクリトリスですか?」

    「ここは、陰核包皮っていうの。修くんのかぶってる皮と同じだよ」

    「ということは、この中に……」

    「そう、この中にクリトリスが包まれているの」

    (見たい、見たい……、クリトリス、早く見たい)

    僕は喉がカラカラになっていた。

    そのとき、美咲先生は突然脚を下ろし、立ち上がってしまった。

    「はい!じゃあ、これで今日の授業は終わり!」

    (そんなー!まだクリトリス見てないじゃないか!)

    「ね、また明日にしよう!」

    美咲先生はちょっと首をかしげて、ニッコリ笑った。

    「えーっ!先生!お願いします、見せてください!」

    「だめ!」

    (今日を逃したら、もうチャンスはないかもしれない)僕はちょっとあせりすぎていたようだ。

    「一生のお願い!なんでも言うことききますから!」

    そんな僕のあまりに幼稚な懇願に、美咲先生は笑い出した。

    「あはは!修くん、そんなに必死にならなくてもいいよ」

    ザーッという強い雨音が聞こえてきた。

    外は豪雨になりつつあるようだった。

    「でも……、『なんでも言うこときく』って、本当?」

    美咲先生は、ちょっと意地悪な感じの笑みを浮かべた。

    「はい、もちろんです!」

    「そう……、じゃあこれからは、私の言うこと、なんでもきいてね」

    「はい!」

    そのときの美咲先生の笑顔と優しい話し方は、いつも通りだったのだが、なぜだか僕は、少し背中がゾクッとした。

    「ところで修くん、昨日私が教えたとおり、ちゃんとむいて洗った?」

    「はい!プールに入る前に、がんばって洗いました」

    「それは感心!ちゃんと洗えたか見てあげるから、皮むいてみて」

    言われたとおり、僕は自分で皮をむいた。すでにカウパー液まみれになっていたので、つるんと容易にむけた。

    美咲先生は、ちん○に顔を近づけた。

    「んー、きれいだね!合格!」

    「ありがとうございます!」

    僕はちょっと嬉しかった。

    「修くん、椅子に座って、目をつぶってみて」

    「はい」(何だろう?)

    僕は言われるがままに、丸椅子に座って目をつぶった。

    「絶対目あけちゃだめだよ」

    美咲先生の声が聞こえた。

    その直後、亀頭が熱くなり、思わず目を開けた。

    信じられない光景が見えた。

    なんと美咲先生が、僕の亀頭を口に含んでいたのだ。

    僕は全く声が出せなかった。

    先生は、そのまま僕を上目遣いに見た。

    その瞬間、裏筋のあたりにチロッと何か触れた感じがして、下半身がしびれる感覚が沸いてきた。

    今振り返ってみると、このとき美咲先生は、 過敏だった僕の亀頭部を刺激しないよう、軽く口に含んだだけだったのだと思う。

    そして、舌先でほんの軽く、裏筋あたりを一なめしたんだと思う。

    (あ、出ちゃう!)

    声を出す間もなく、僕のちん○はビュッビュッビュッビュッ……と続けざまに精液を噴射した。

    (え?先生!何を?)

    先生ののどがゴクゴクなる振動が、ちん○に伝わってきた。

    (先生、精液を飲んでる!?)

    「修くん、すごいね。すごい量!」

    「先生、汚いですよ」

    「汚くないよ、ちゃんと洗ったんでしょ?」

    「でも……」

    「大丈夫、大人の女は、みんな飲んでるんだから」

    「そうなんですか?」

    いや、実際に飲む女性は少ないだろう。今思うと、美咲先生は「精液フェチ」だったのかもしれない。

    美咲先生は、少しうなだれたちん○に顔を近づけた。

    「ほら、やっぱりいい匂い」

    そう言って、後から垂れてきた精液の残りをペロッとなめた。

    「こぼしたら、もったいない」

    先生は、うっとりしたような笑みを浮かべた。

    僕はただ呆然としていた。

    「でも、すごく量が多くてびっくりした。修くん、オナニーとかしないの?」

    「えっ!?」

    僕は恥ずかしさのあまり、答えに詰まってしまった。

    「昨日帰ってから、私のこと思い出して、してたんじゃないの?」

    「してません!」

    「恥ずかしがらなくてもいいんだよ。男の子がオナニーするのは、当たり前のことなんだから」

    (そうなのか。確かにみんなよく話題にしてるもんな)

    「でも、本当にしてないんです」

    実際僕は、その日はオナニーしていなかった。

    先生の裸体を思い出して、悶々としたまま寝付いたのだった。

    実は当時の僕は、オナニーのやり方が、十分わかっていなかった。

    ちん○をいじっているうちに、いつのまにか暴発することがあるだけだったのだ。

    「それじゃあ、さっきの続きね。椅子貸して」

    先生の声に、僕は我に返り、あわてて椅子から立ち上がった。

    美咲先生は素早く椅子に乗って、しゃがんで股を開き、後ろの壁にもたれかかった。。

    僕は立て膝気味の正座をして、先生のあの部分を覗き込んだ。

    (あれ?さっきとちょっと違うぞ?)

    陰核包皮から小陰唇にかけて、少しふくらんで、つやつやした感じに見えた。

    (気のせいかな?)

    美咲先生は、両手で小陰唇をゆっくり左右に引っ張った。

    「修くん、何が見える?言ってみて」

    (あ!かわいらしい)

    百科事典の図からの想像では、女性器は大きくてグロテスクな感じだった。

    ところが美咲先生のその部分は、想像よりもずっと小ぶりで、色もきれいだったのだ。

    しかも、思っていたより立体的な造形をしていた。

    色はピンクよりは赤く、赤よりはピンク、という感じだった。

    「先生、すごくきれいです!」

    「ね、何が見える?」

    美咲先生の顔を見ると、ちょっと目が潤んでいる感じだった。

    (あれ?先生、どうしたんだろう?)

    「ええと……、ここが膣……かなあ?」

    「穴みたいに見えるのが膣口だよ」

    (そうか、ここが……。でもずいぶん狭そうだなあ)

    「そう、ここに精液が入ると、赤ちゃんができるんだよ」

    僕はドキッとした。セックスするというのは、そういうことなのだ。

    「赤ちゃんが……」

    無意識に声が出てしまった。

    「修くん、そんなに心配な顔しなくてもいいよ。今からセックスしようってわけじゃないんだから」

    「そ、そうですよね」

    先生はニッコリとうなずいた。

    「ねえ、もっと上の方、おへそ側に、何か見えない?」

    「うーん?」

    美咲先生は、指先で陰核包皮をツルッとむいてみせてくれた。

    「あっ!えー、これが……、これがクリトリスですか?」

    「そう。小さいでしょ?」

    それは想像していたよりも、だいぶ小さかった。アズキ粒くらいだろうか?

    「ここは敏感だから、絶対に乱暴にさわっちゃダメだよ」

    あまりに頼りなげな外観のクリトリスに、僕はちょっと拍子抜けした。

    「それから、クリトリスと膣口の間には、尿道口、おしっコが

    出る穴があるんだけど……、小さくてよく見えないかも」

    確かにそれは、よく分からなかった。

    「先生、膣の中の方って、見えますか?」

    美咲先生は、小陰唇の膣口付近を、をグッと左右に広げてくれた。

    「暗くてよく見えないでしょ?」

    膣口は少し盛り上がっていて、ヌメヌメと光っていた。

    その奥にはピンクのひだひだが見えたが、さらにその奥は深そうだったが、暗くてよく分からなかった。

    「小さい……っていうか、すごく狭そうですね」

    「そう?でも膣は柔らかくてよく伸びるから、修くんの大きいおちんちんでも大丈夫だと思うよ」

    (えっ!?僕の?)

    僕のちん○は、またトクトクトクトクと、小刻みに震え、よだれを垂らし始めた。

    「何考えてるの?冗談冗談!」

    美咲先生のからかいに、僕はちょっと腹が立った。

    (ところで、処女膜ってどれだろう?先生って処女なのかな?)

    そんなことを思いながら、じっと見つめていたら、膣口のあたりからツーッと透明な液が垂れてきた。

    僕はその液を、思わず指先で受け止めた。

    (少しヌルヌルするな……)

    鼻に近づけると、ほんの少しメープルシロップのような香りがした。

    その透明な液は、どんどん流れてきた。

    僕はハッとして美咲先生の顔を見上げた。

    先生の顔はほんのりピンク色に染まり、目は半分閉じている感じだった。少し息が荒い。

    (大丈夫かな、先生……)

    改めて先生の部分に目をやると、さっきと様子が違っていた。

    (あれ?やっぱり気のせいじゃなかったんだ!)

    小陰唇がだいぶふっくらとし、全体にとがったような感じになっていた。

    左右がぴったりくっついていたはずなのに、今は先生が手で広げなくても、自然に左右に花開いていた。

    (初めに見たときよりも、ずっときれいだ)

    花びらの間に顔をのぞかせている膣口からは、タラタラとシロップがあふれている。

    (なめてみたい!)

    僕は思わず美咲先生の膣口に口を付けてしまった。

    「だめ!」

    美咲先生は、か細い声を上げた。

    (え?おいしい!?)

    美咲先生のシロップはほとんど無味だったが、ほんのわずかに塩味と甘味があり、ほんのりいい匂いがした。

    (もっと飲みたい)

    シロップはどんどん流れてきた。僕はのどを鳴らして夢中で飲んだ。

    「だめ……、修くん、だめだよ……」

    言葉とは裏腹に、美咲先生は僕の口に押しつけてきた。

    僕は膣口に、舌をねじ込むようにしたり、膣口に唇をピッタリ付けてチューチュー吸ったりした。

    (ん!?味が変わった!?)

    シロップが少し濃厚になった気がした。見ると、わずかに白っぽくなり、粘り気が増していた。

    (あれ!?膣が見えたままになってるぞ!)

    小陰唇がさっきよりもだいぶふっくらとし、完全に左右に花開いていた。

    膣口は赤みを増し、少し出っ張ってきたように見えた。

    そしてそこからは、タラタラとシロップがあふれて続けていた。
     
    「先生……僕のせいかな?広がったままになってる……大丈夫かな?」

    「そう、修くんのせいだよ」

    美咲先生は、苦しげな息づかいをしていた。

    「えー!?どうすれば……」

    (先生は、僕のせいで……。大丈夫かな?大丈夫かな?)

    美咲先生は、丸椅子からゆっくり脚を下ろした。

    そして立ち上がりかけたが、フラッとよろめいてしまった。

    僕はとっさに、先生を抱きとめた。

    「大丈夫ですか!?先生?」

    (あっ、先生のおっぱいが……)

    僕の胸に、マシュマロみたいなものが押しつけられた。

    「修くん……、ちょっと椅子に座って……」

    「僕がですか?」

    先生はコクリとうなずいた。

    僕は先生を抱きしめたまま、壁ぎわの丸椅子を足でたぐり寄せ、ゆっくりと座った。

    そして、美咲先生を自分の両ももの上に、横向きに座らせた。

    (お、おしりが!)

    美咲先生の、柔らかくて、しかも張りのあるおしりを、今、僕は受け止めているのだ。胸がドキドキした。

    「ねえ……、抱っこして」

    先生はなんと、僕に向き合うように座り直した。

    つまり、対面座位みたいな姿勢である。

    (おっぱい……)

    僕は思わず美咲先生を、ギュッと抱きしめた。

    また胸にマシュマロみたいな感触を得て、ついうっとりしてしまった。

    先生のおしりと太ももは、ちゅう学生にとっては、圧倒的なボリュームに感じられた。

    (すごい、美咲せんせいって、抱くとこんなに柔らかくて、あったかくて……)

    「修くん……、苦し…い」

    「あっ、ごめんなさい!」

    あまりに強く抱きしめたので、先生は息ができなかったのだった。

    僕が腕の力をゆるめると、今度は美咲先生がギュッと抱きついてきた。

    「修くん、私のこと、好き?」

    僕は顔がカーッと火照るのを感じた。

    塾で初めて会ってから、美咲先生はずっとあこがれだった。

    この温泉プールで再会して、親しくなって、身体を見せ合って……。

    僕はすっかり先生のとりこになっていた。

    「ね、好き?」

    「す、好きです!」

    「どのくらい、好き?」

    (え!?どのくらいって……)

    「ねえ、どのくらい?」

    「……」

    大好きなんだけど、胸がいっぱいで、なんて言っていいかわからなかったのだ。

    「……あそこなめちゃうくらい、好きなのかな?」

    美咲先生はそう言うと、いたずらっぽく笑った。

    (あ、先生笑った!よかったー!)

    元気そうな先生の様子に、僕は安堵した。

    「大好きです。先生のこと、ずっと前から」

    「でも、こんなにエッチだって知らなかったでしょう?」

    先生は、また僕が返答に困るようなことを言った。

    「私がエッチだってわかって、嫌いになったんじゃない?」

    美咲先生は、僕の右手をとり、おっぱいに導いた。

    (あ!柔らかい!)

    無意識のうちに、僕は指で乳首をサワサワとなでた。

    (気持ちいいさわり心地……)

    「あっ……、修くんのエッチ!」

    「……僕も本当はエッチなこと、すごく興味があるんです」

    美咲先生は僕を覗き込むようにして、挑戦的な笑みを浮かべた。

    「そうだよね、修くんの身体は正直だもんね」

    そして先生は、視線を下に向けた。

    そこには、ピクピクピクピクとよだれを垂らし続けているちん○があった。

    「私も、修くんのこと、大好き!……食べちゃいたいくらいね」

    (えっ!?食べるって!?)

    鈍感な僕には、本当に「鬼に食われる」ようなイメージしか浮かばなかった。

    「さっきは飲んじゃったけどね、ふふ。あ、修くんも、私の、飲んでたでしょ?」

    僕は急に恥ずかしくなった。

    (先生の大事なところに、口をつけてしまったんだ!)

    「先生、あんなに……シロップみたいのがたくさん……」

    「もーっ!修くん、エッチ!そんなこと言って!」

    「でも本当にたくさん……、あふれそうで、飲んでみたらおいしくて……」

    美咲先生は、また僕をギュッと抱きしめた。

    「もう言わないで」

    先生はいきなり僕の唇を奪った。

    (えっ!キス??)

    もちろん、僕のファーストキスだった。

    さらっとした、優しいキスだった。

    すぐに唇を離した先生は、僕を愛おしそうにジッと見つめた。

    そして、もう一度長いキス。

    (え?舌?)

    美咲先生の舌は、僕の唇を優しく愛撫する。

    やがてその舌は、上の歯茎をチロッ、チロッと刺激し始めた。

    そして、上下の前歯を巧みにこじあけて、僕の舌を探り当てた。

    (なんか、すごくきもちいいな)

    僕はもう、されるがままだった。

    直接の刺激がないはずなのに、僕のちん○がビクッとした。

    美咲先生の唇が離れた。

    僕たちはもう一度唇を重ねた。

    そのときである。素早く侵入してきた先生の舌は、突然僕の歯茎の裏側、硬口蓋をチロチロ攻撃してきた。

    (あ、くすぐったい!)

    と思った瞬間、下半身がカーッと火照り、しびれる感覚がちん○の付け根に集まってきた。

    (え?何もさわってないのに!?)

    僕のちん○は、一瞬縮こまり、美咲先生のあごを目がけて、乳白色の粘液を容赦なく連射した。

    「あん!」

    先生のあごを直撃した液体は胸に流れ落ち、その一部は頬にもかかっていた。

    「もう!修くん!もったいないじゃない!」

    (そんなこと言われても……)

    「ねー、私の言うこときくって言ったよね?」

    「……はい」

    「じゃあ、これから、勝手に射精しちゃダメ!」

    「えーっ!?先生、そんなの無理ですよお」

    「ダメッがまんしなさい!」

    「あのね、赤ちゃん作るだけが、セックスの目的じゃないんだよ」

    (先生、何言ってるんだろう?)

    「気持ちよくなるのも、大事なの。

    でも、一人だけ気持ちよくなっちゃだめ。二人で一緒に、溶け合うように気持ちよくならなきゃ」

    「私たちは大学生とちゅう学生だから、セックスすることはできないけど、修くんの将来のために、練習はしておかないとね」

    今考えると、美咲先生はこのとき、自分の欲望と必死で戦っていたのだと思う。

    戯れに裸で泳いでしまったことが、ここまで進展してしまうとは、誤算だったのだろう。

    この日も、おそらくちゅう学生をちょっとからかいながら、あわよくば、若いちん○をいじって、何度か精液を飲んでやろう、くらいに思っていたのかも。

    自分のペースで楽しんでいたはずが、ちゅう学生が欲望のバーナーに点火してしまったのだ。

    美咲先生は、注意深くセックスそのものを避ける一方で、セックスしてもよい理由を探しているようでもあった。

    (溶け合うようにか……、さっきのキスは、そんな感じだったな。すごく気持ちよかったけど、セックスはもっと気持ちいいのかな)

    「先生、精液汚いから、洗ってください」

    僕は座ったまま左手を伸ばして、シャワーの栓をひねり、お湯を先生の胸にかけた。

    ところが初め、冷たい水が出てしまった。

    「きゃっ、冷たいよー!」

    「あ、ごめんなさい!」

    「もー。何慌ててるの?それに、精液は汚くないのに!」

    そんなことを言いながらも、湯が温まったら、先生は僕にまたがったまま、素直にシャワーを浴びてくれた。

    「修くんは、いつも一人で気持ちよくなっちゃうんだから!」

    美咲先生は、ちょっと怒った顔をしていた。

    そして、僕の首の後ろに両手を回し、両脚を腰に巻き付けるようにした。

    「仕返し!私も気持ちよくなっちゃうから!」

    先生は、腰をゆっくり一度、カクッという感じで、僕にぶつけてきた。

    クリトリスが、ちん○の付け根に当たった。

    (うわっ、すごくエッチな動きだ!)

    美咲先生は、不敵な笑みを浮かべた。

    次に、先生は腰をこねるような、左右に振るような動きをした。

    濡れた小陰唇が、ちん○の付け根をねっとりとなめまわす。

    それでも、すでに2回暴発済みのちん○は、その程度の刺激では、まだまだ無事だった。

    それから、美咲先生は僕をギュッと抱きしめ、腰をゆっくりカクッ、カクッとぶつけてきた。

    「あっ、あん……」

    美咲先生は、眉間にちょっとしわを寄せ、なんだか苦しそうだった。

    「先生、気分悪いんですか?」

    先生は首を振った。

    「気持ち……いいの」

    先生は、さらに早いリズムでクリトリスをちん○にぶつけてきた。

    見た目の刺激はすごいが、僕の身体には、あまり刺激は感じられなかった。

    「先生、僕も……、僕も一緒に……」

    「修くん……、一つになりたい?」

    僕は思わずうなずいてしまった。

    (あっ!でもそれは!)

    絶対に越えてはいけない一線だということを、僕はわかっていたはずだった。

    美咲先生は、からめていた脚を下ろし、僕のちん○の根元に手を添えた。

    そのまま立ち上がるのかと思ったら、少し上げた腰を、そのままゆっくりと沈めた。

    (え!?セックス!?)

    ちん○に、温かくて柔らかくて……、じんわり心地いい感触が伝わってきた。

    しっかり濡れていたためか、過敏な亀頭に痛みを感じることはなかった。

    「先生、赤ちゃんが!」

    「大丈夫、妊娠しないから」

    「え?」

    「生理痛の治療のおくすりを飲んでるから、今は大丈夫なの」

    (そんな薬があるんだ!?)

    僕はそれを聞いてホッとした。

    「修くん……、絶対に内緒だよ、このことは」

    「はい」

    (あー、とうとう美咲先生と、セックスしてしまった!)

    僕は舞い上がるような、でも怖いような、高ぶりながらも複雑な気持ちだった。

    僕たちは、自然にキスをした。そして、お互いギュッと抱きしめ合った。

    そして、僕が先生のおしりをグッと引き寄せたときである。

    「あん!」

    どうやら、欲望のスイッチが入ってしまったらしい。

    美咲先生は、クリトリスを僕の恥骨にグリグリとこすりつけ始めた。

    「ん、あ、いい……」

    僕はもう一度、先生のおしりをグッと引き寄せてみた。

    「やん!……ダメッ」

    美咲先生は、突然腰を小刻みに、カクカクカクと、速いペースで前後に振り始めた。

    ときおり腰を左右にクネックネッ、と振ったり、こねるような動きもした。

    (あれ?でも思ったほど気持ちよくないな)

    美咲先生の身体の中は、温かくて、とても心地よかった。

    僕は精神的な満足感でいっぱいだったが、すでに2回暴発済みのちん○は物足りなげだった。

    それに、当時オナニーすら満足にできなかった僕は、ピストン運動などとても思いつかなかった。

    ちょっと疲れていたちん○は、少し柔らかくなりかけていた。

    (あれっ!?変な感じ……)

    美咲先生の腰の動きが大きくなると、柔らかくなりかけたちん○が、前後左右に大きく揺すぶられ、むちのようにしなった。

    亀頭が膣の前壁・後壁を往復ビンタのようにたたく。

    (うわっ!すごく気持ちいい!)

    亀頭と裏筋あたりを何度も叩かれるように刺激され、くすぐったいような、ムズムズする快感の波が襲ってきた。

    「あっ、あっ、すごい……、壊れちゃう!」

    がぜん硬度を増したちん○は、美咲先生のGスポットをえぐるように責め立てていたのだ。

    「あんっ!いっちゃう!いっちゃう!」

    美咲先生は、切なげな声をもらした。

    あのくすぐったいような、しびれるような快感の波が、どんどん増して、亀頭からちん○全体を包み込んだ。

    「先生!もう出そうです!」

    「私もイク!、アッアッアッアッ……」

    美咲先生の、腰の動きが一段とスピードを増した。

    そのとき、亀頭、裏筋辺りに、今までと違うコリッとした物が当たってきた。

    「当たってる、当たってる……」

    美咲先生も、何かに亀頭が当たっているのを感じているようだった。

    ちん○全体に、ブワーッと、それまで経験したことのない、快感の大津波がおそった。

    ちん○がギュッと縮みこんだその瞬間、付け根付近がギュっと締め付けられ、直後にちん○全体に、搾り取られるような感覚が襲った。

    ビュッ、、、ビュッビュッビュッビュッビュッビュッ……

    「アッアッアッアッ……」

    ちん○がドクドクビクビクと精を放つのに合わせるように、美咲先生の腰はビクビクビクっと前後にけいれんした。

    まさに、搾り取られる、という感覚だった。

    気がつくと、僕たち二人は、汗びっしょりだった。

    僕たちはつながったまま、ギュッと抱きしめ合って、キスをした。

    「もう、修くん、すごいんだから!」

    実は僕はほとんど動いておらず、すごかったのは先生のほうなのだが。

    (絶対にしてはいけないこと)

    そう思う気持ちが、かえって美咲先生を燃え上がらせてしまったのだろう。

    (セックスって、こんなに気持ちいいものなのか……)

    「先生、僕たち、溶け合いましたよね?」

    「もう!知らない!」

    美咲先生は、恥ずかしそうにはにかんだ。いつものえくぼが見えた。
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